「わたナギ」勝因はヒーローとヒロインの“らしさ”の逆転か
                        
 現代社会の問題提起になるような「考えさせられる」部分が、良い意味で「わたナギ」にはない。だからこそ、見ていて嫌な気持ちにもならないし、疲れることもない、非常に「ストレスフリー」なドラマだった。
 さらに、メイのお洒落な仕事ファッションも、その適度な非現実感の演出になっている。
 本来なら、あんなファッショナブルな格好で、MRとして病院に出入りするのはさすがに難しそうだ。好きな格好をして自分らしく働くことは、現実的には結構厳しい。だからこそ、ドラマぐらいはそんな夢や憧れが詰まっていて欲しいと思った。
 自分が身を置いている厳しい現実を、家に帰った後も突きつけられるのは苦痛だ。かといって、自分の現実とかけ離れすぎている世界も、ギャップを感じて虚しくなってしまう。「わたナギ」は、そのバランス感が絶妙だった。
■ヒーローらしいヒロインと、ヒロインらしいヒーロー
 そしてこのドラマの面白いところが、ヒーローらしさとヒロインらしさが逆転しているというところだ。
                    

 
                             
                                     
                                        

















 
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
         
         
         
         
         
         
         
         
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                