著者のコラム一覧
一雫ライオン作家

1973年、東京都出身。明治大学政治経済学部2部中退。俳優としての活動を経て、演劇ユニット「東京深夜舞台」を結成後、脚本家に。数多くの作品の脚本を担当後、2017年に「ダー・天使」で小説家デビュー。21年に刊行した「二人の嘘」が話題となりベストセラーに。著書に「スノーマン」「流氷の果て」などがある。

書きゃいいのだ。脚本家や作家になりたけりゃ書けばいい

公開日: 更新日:

「どうしたら脚本家や小説家になれますかね?」

 ふいにこの質問をとばしたのは夕刊紙日刊ゲンダイのY編集者である。そう、わたくしが今書いている紙面の担当者さんだ。「はて知りませぬ」と答えたのはなにやら面倒なにおいが漂ったからで、やはり正解、どうやらY氏がお世話になっている方の息子とやらが作家志望であるらしく、年は21歳、アドバイスを求めているという。

「面倒くさいですねえ」とアイスコーヒーをすすりながら言うとY氏も「そうなんですよ」とアイスティーを喉元に通し苦笑い。要は世話になっている方になんらかの答えを持ち帰らねばならぬわけだ。が、かといって一流作家の大先生にこんな愚問を投げるわけにはいかず、そこで新参者の物書きであるわたくしの出番となったようである。

 ただでは転びたくないずうずうしい性格のわたしは、近々出版される新作小説の宣伝をとY氏に頼み無事承諾、21歳の若者が欲しがっているアドバイスとやらを答えた。

「やりゃいいんじゃないですかね」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  3. 3

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  4. 4

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  5. 5

    ドジャース大谷が佐々木朗希への「痛烈な皮肉」を体現…耳の痛い“フォア・ザ・チーム”の発言も

  1. 6

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  2. 7

    高市早苗氏は大焦り? コバホークこと小林鷹之氏が総裁選出馬に出馬意向で自民保守陣営は“分裂”不可避

  3. 8

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった

  4. 9

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い

  5. 10

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督