「麒麟がくる」放送再開も苦戦 関係者が明かす“3つの要因”

公開日: 更新日:

「半沢直樹」と視聴者被り

 さらに、あの国民的ドラマ「半沢直樹」の影響をもろにかぶってしまったというリサーチ結果もあるという。

「『半沢』を絶対に見たい、いわゆる30~50代の視聴者は基本『麒麟』とかぶっているんです。結果、久しぶりに家族内でチャンネル争いが発生した。FM1、2層(20~40代の男女)は『イッテQ』を見たい。迷った揚げ句、『麒麟』を諦め、『半沢』を選択したわけです。『半沢』が終わっても視聴者が戻らないのは話についてこれなくなってしまったからです」(民放関係者)

 もうひとつ、NHKは無意識のうちに自ら視聴者を突き放していたという話もある。

「『半沢』を意識したかどうかわかりませんが『麒麟』の22話から29話は基本、男たちの物語なんです。帰蝶などヒロインは数えるほどしか登場しない。そもそもこの汗臭い演出は『半沢』のお家芸だった。それでも『半沢』のガチバトルと『麒麟』を比較したらやはり迫力が違う。それで視聴者離れを起こしたわけです」(芸能プロ関係者)

 こうした負の要素が重なって「麒麟」の視聴率は低迷中。現在、番組スタッフは「半沢」に奪われた視聴者を取り戻すべく脚本の練り直しなどに取り組んでいるという。これから話はいよいよクライマックスに向かうが、巻き返しとなるか。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  2. 2

    二階堂ふみと電撃婚したカズレーザーの超個性派言行録…「頑張らない」をモットーに年間200冊を読破

  3. 3

    選挙3連敗でも「#辞めるな」拡大…石破政権に自民党9月人事&内閣改造で政権延命のウルトラC

  4. 4

    11歳差、バイセクシュアルを公言…二階堂ふみがカズレーザーにベタ惚れした理由

  5. 5

    最速158キロ健大高崎・石垣元気を独占直撃!「最も関心があるプロ球団はどこですか?」

  1. 6

    日本ハム中田翔「暴力事件」一部始終とその深層 後輩投手の顔面にこうして拳を振り上げた

  2. 7

    「デビルマン」(全4巻)永井豪作

  3. 8

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  4. 9

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  5. 10

    キンプリ永瀬廉が大阪学芸高から日出高校に転校することになった家庭事情 大学は明治学院に進学