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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

峯岸みなみは一度は逃げた場所に葛藤を吹っ切り戻ってきた

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 峯岸はAKB48最後の1期生。もともとAKBの「バラエティー担当」として活躍していた。変顔も躊躇なくやり、体も張ったし、テロップになる発言の研究もしたという。「頑張れば頑張るほど起こる笑いは、他に何も秀でていない私にとって麻薬のようなもの」で、バラエティー番組は「自分の存在意義を感じられる場所」だったという(朝日新聞社「かがみよかがみ」20年10月29日)。

 峯岸は「いい景色をみんなと一緒に見れました。10代後半は毎日が楽しくて、人生ちょろいなって思ってました」(集英社「週プレNEWS」20年2月8日)と笑う。そんなときに起こったスキャンダル。その上、バラエティー番組に出ても「アイドルが芸人の真似事をするな」などと視聴者からの風当たりが強くなった。

 それで空回りし炎上を繰り返し、いつしかバラエティーの仕事をセーブするようになった。“丸刈りネタ”でしか笑いを取れない自分にもイラ立っていた。けれど、ゆきぽよが丸刈りネタを振ってくれた瞬間、かつて思いっきりバラエティーを楽しんでいた自分に戻った。

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