田中幾太郎
著者のコラム一覧
田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

山崎育三郎は歌うか 最終前週を締める「イヨマンテの夜」

公開日: 更新日:

 第22週を観て懐かしい思いを募らせた朝ドラファンも多かったのではないだろうか。過去に鮮烈な印象を残した俳優が2人、登場した。1人目は村野鉄男(中村蒼)と29年ぶりに再会する弟を演じた泉澤祐希(27)。「ひよっこ」(2017年度上期)ではヒロイン(有村架純)と一緒に集団就職で上京する、ちょっと気弱で誠実な同級生を好演した。2人目は古山裕一(窪田正孝)の弟・浩二(佐久本宝)と結ばれるリンゴ農家の娘を演じた志田未来(27)。「とと姉ちゃん」(16年度上期)では、ビアホールで酔い客に乱暴されそうになったヒロイン(高畑充希)を助ける不良少女。芯の強さが光った。

 放送から3~4年しかたっていないので、懐かしいというのは当たっていないかもしれない。ただ、コロナ禍の中で時間的な感覚がだいぶおかしくなっていて、少し前のことが遠い昔だった気がしてくる。今回の「エール」にしても、スタートからずいぶん時間が経っているような錯覚におちいる視聴者も少なくないだろう。途中で2カ月半もの中断があったのだ。ともかく、ようやくゴールが間近になった。

 残すところ、あと1週になった第23週(11月16日~)では伊藤久男(ドラマでは佐藤久志=山崎育三郎)が歌って大ヒットした「イヨマンテの夜」が登場する。作曲は古関裕而(古山裕一)、作詞は菊田一夫(池田二郎=北村有起哉)。戦後の古関メロディーの中で、もっともヒット曲を生み出した黄金コンビである。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産み落とされた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産み落とされた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗