舞台俳優は腕がしっかりしてないと通用しない、日々勉強

公開日: 更新日:

 コロナ禍で中止になった舞台公演も数多く、俳優は仕事を失っている。

「そんな中で芝居ができるのはありがたいことでね。だから、この公演は自分で切符を売ってるくらい気が入ってます」

 三郎の出発点は東映東京撮影所の大部屋俳優である。コント芸人に転身し、コンビ解消後、再び俳優に戻った。そんな経歴を持つ人は他にいない。

「なにせ出発が東映でしょ。高倉健さんの紹介で入ったんで、そこで一生を終わるつもりだったのが4年でやめた。その後、坂本九さんのショーの司会など、いろんな仕事をしてから芸人に転向したわけです。レオナルドで名前が知られるようになって、コンビ解散後はテレビドラマ。それが年を取るにつれて、出番が減ったところに舞台から声がかかった。そこが俺の運の強さでね。いい人生だと思ってます」

 三郎は遠くを見るような目で昔を振り返った。 =つづく

(聞き手・吉川潮)

▽いしくら・さぶろう 1946年生まれ、香川県小豆島出身。本名は石原三郎。高倉健の紹介で東映東京撮影所の大部屋俳優になり、任侠映画などに出演。その後、演芸界に転身。コント・レオナルドを結成し活動するが、85年に解散し俳優に復帰。出演作多数。

【連載】石倉三郎 大いに語る

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    公明票消失で自民衆院「東京選挙区」が全滅危機…「萩生田だけは勘弁ならねぇ」の遺恨消えず

  4. 4

    星野監督時代は「陣形」が存在、いまでは考えられない乱闘の内幕

  5. 5

    「自維連立政権」爆誕へ吉村代表は前のめりも、早くも漂う崩壊の兆し…進次郎推しから“宗旨変え”

  1. 6

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 7

    国民民主党・玉木代表「維新連立入り」観測に焦りまくり…“男の嫉妬”が見苦しすぎる

  3. 8

    自民「聞いてないよォ」、国民・玉木氏「どうぞどうぞ」…首相指名の行方はダチョウ倶楽部のコント芸の様相

  4. 9

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  5. 10

    「ガルベスと牛乳で仲直りしよう」…大豊泰昭さんの提案を断固拒否してそれっきり