黒木瞳の監督映画が大コケの様相…不運続きに同情的な声も

公開日: 更新日:

「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の大ヒットで、映画界が空前の活況ぶりを呈している。その陰でひっそりと幕を閉じようとしているのが、長編ものの監督作品としては2作目となる黒木瞳(60)の「十二単衣を着た悪魔」(キノフィルムズ)だ。

 この作品は作家・内館牧子氏の小説を原作としたSFもの。フリーターの青年が雷に打たれて源氏物語の世界にタイムスリップするストーリーだ。11月6日に全国公開されたが、大コケする気配が漂っている。

 興行収入をザックリと計算してみた。全国43館の各劇場で販売されたチケット数(1万5661枚=11月17日14時現在)に、入場料金(一般入場料1800円、大学生1500円、シニア1100円の平均入場料1467円)を掛けると、約2297万円という数字になった。時代劇の要素を加えた映画で、この数字は相当厳しいと言わざるを得ない。

「今回の映画で興行的に振るわなかったことは、黒木さんにとってショックだったと思います。スタッフがコンタクトを取ろうにも、しばらくの間、音信不通だったと聞いています。宝塚のトップから女優に転身した彼女の映画監督デビューは大きな話題になりました。ライバルは蜷川実花さんといわれましたが、実績を見る限り、残念ながら蜷川さんに遠く及びません」(映画関係者)

 黒木は16年6月公開の初監督作品「嫌な女」でも苦杯をなめている。総製作費10億円弱に対し、その興行収入は1億円に届かず、6200万円で上映打ち切りとなった。吉田羊(46)、木村佳乃(44)、佐々木希(32)ら豪華な顔ぶれが出演し、竹内まりや(65)が主題歌を担当したにもかかわらず、残念な結果に終わった。今回の作品は前回のリベンジマッチとみられていたが、そうならなかった。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった