著者のコラム一覧
ダンカンお笑いタレント・俳優・放送作家・脚本家

本名・飯塚実。1959年、埼玉県毛呂山町生まれ。落語家を目指し立川談志に弟子入り。「立川談かん」として活動した後、たけし軍団入り。お笑いタレント、俳優、放送作家、脚本家と多才で、現在はTAPの専務取締役。

超テキトーな弟子だった俺は談志師匠にも口から出まかせ

公開日: 更新日:

 連帯責任による破門に怯える志の輔が弟弟子として入門してきたことにより、それまでも超テキトーだった俺は、さらにテキトーに拍車が掛かり、現在で例えるなら「5Gのテキトー弟子」となっていくのであった。

 なにしろ、こっちにしてみれば、連帯責任という「人質」というか……あ、そー、もっともわかりやすく言うなら水戸黄門様の印籠を授かったようなものだったのだから……もちろん俺だって師匠に破門されたくないから、その印籠を談六兄さんや志の輔の前に差し出し「え~い! 頭が高い! 俺のテキトーを許さないと師匠の前でシクじったるでェ、ガハハハハ……」という極悪非道なマネこそはしなかったものの、元来がズボラな性格だけに始末が悪い……。

 師匠が2階の寝室で寝ている間は(師匠は用事がない時は大概昼近くまで休んでいた)1階のリビングにある電話で知り合いの女の子に電話をかけまくるわ……おっ、そーいえば一度俺がいつものように女の子に電話をしているところを師匠に現行犯で見つかったことがあったのだ。

「談カン、何電話してんだ?」という師匠の怪訝な顔を目にして、全身の血液が一瞬にして凍り付いたが、次の瞬間俺の口からは「あ、ええ……いや師匠のファンだって女の人から電話がきまして」と、とっさに口から出まかせが飛び出ていたのだった……。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋