著者のコラム一覧
ラリー遠田お笑い評論家

1979年、愛知県名古屋市生まれ。東大文学部卒。テレビ番組制作会社勤務を経てフリーライターに。現在は、お笑い評論家として取材、執筆、イベント主催、メディア出演。近著に「松本人志とお笑いとテレビ」(中央公論新社)などがある。

ニューヨークは「底意地の悪い笑い」でブレークした実力派

公開日: 更新日:

 お笑いの世界では才能が認められた将来有望な若手芸人は「ネクストブレーク芸人」などと呼ばれて、テレビに出る機会を頻繁に与えられたりする。その中から実際にチャンスをものにして世に出ていく人も大勢いる。

 2010年結成のニューヨーク(嶋佐和也・34=写真左/屋敷裕政・34=同右)も、早い段階でそのように呼ばれる存在だった。こぎれいな見た目と、偏見に満ちた悪意のあるネタの面白さが評価されていた。

 2013年にはフジテレビの深夜番組「バチバチエレキテる」のレギュラーに抜擢された。この番組ではネクストブレーク芸人が何組か集められてコントやロケなどに挑んでいた。

 だが、番組は半年で打ち切りになり、ここからニューヨークは長い雌伏の時を過ごすことになった。ネクストブレーク芸人と呼ばれ続けながらも、ことごとくチャンスをつかみ損ねていた。

 そんな彼らが復調したきっかけは、YouTubeを本格的に始めて、しっかり作り込んだ動画を精力的に発信するようになったことだった。何でも器用にこなせるタイプの彼らは、飽きられないようにさまざまな企画を次々に発信するYouTubeに向いている芸人だった。業界内の評判は上々で、登録者数も順調に伸びていった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束