著者のコラム一覧
ラサール石井参議院議員

1955年生まれ。大阪市出身。渡辺正行、小宮孝泰と結成したお笑いトリオ「コント赤信号」で人気に。声優、俳優、司会者、脚本家、演出家、コラムニストとして活躍。第23回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。2025年、参院選に社民党から立候補し当選。副党首に就任。

市井の人々の“つぶやき”から生まれる一人一人のドラマに涙

公開日: 更新日:

 コロナ禍で舞台の仕事がなくなり、空いた時間でユーチューブの生配信を始めて早いもので半年になる。

 日曜を除く毎朝6時の配信は、体はキツいがもう日課になった。前の日からの記事やツイッターから目を引くものをネタにしゃべるのだが、名もなき人のつぶやきに感動させられる時がある。

 あるお母さんのつぶやき。 

「今、息子を連れてスーパーにきてるんやけど、行く道中でおばあちゃんが倒れてて」

 彼女はコロナのこんな時期だからと一度は通り過ぎるものの、やはり気になり引き返して助けたら心肺停止。すぐにAEDを装着し救急車を呼ぶ。

「息子にも念の為、離れさせておいたが、寒い中、お腹すいてるのにありがとう。息子、『ママ、助かるかな?』と心配そう」

 無事救急車が来ておばあさんは助かる。母は息子に「怖かったやろ。不安にさせてごめんな」と安心させ、自分は「ところで私、何買いにきたっけ? まあ、ええか」と笑わせる。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった