著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

香取慎吾テレ東主演で明白…元SMAP3人“塩漬け”はお粗末!

公開日: 更新日:

 25日に、香取慎吾主演の連ドラ「アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~」がスタートした。アノニマスは日本語で匿名を意味する言葉で、SNSなどの誹謗中傷の撲滅を目指し、市民からの相談にのる専門部署として警視庁に新設された架空の「指殺人対策室」を舞台に、顔の見えない犯罪者と闘う人々を描くオリジナルドラマだ。

 ジャニーズ退所から3年半。公取委が「退所したSMAP元メンバー3人の番組起用を妨げるような働きかけがあった場合」は独禁法違反につながる恐れがあると注意したと報じられてから1年半。やっとここまで帰ってきたかという感じ。

 ドラマ主演にあたり大晦日の「第53回年忘れにっぽんの歌」でも「SMAP×SMAP」から生まれた名物キャラ「カツケン」姿で本家マツケン松平健と「マツケンサンバ」を披露したが、初回放送の日が近づいた先週は「充電させてもらえませんか?」や今週は「YOUは何しに日本へ?」などにもゲスト出演した。

■無名の共演者ばかり

 とはいえ、まだまだ自由に活躍できる感じではなさそうで、意外にも活字媒体の不自由さはテレビ以上(!?)かも。例えば新ドラマを取り上げた雑誌は数えるほど。「週刊大衆」のグラビア「香取慎吾インタビュー『SNS社会の闇』」が目立ったくらいだろうか。

 共演者も対策室の面々で顔と名前がわかるのが勝村政信とMEGUMIで、香取と仲のいい山本耕史に、初回は松平健とキャイ~ンの2人がゲストで出たが、香取とバディを組む関水渚もホワイトハッカー役の清水尋也も、だれ? って感じ。放送中の「バイプレイヤーズ」はあんなに俳優を使っている。何人かこちらに回してと思った。

草彅剛はNHK大河で徳川慶喜役

 今週は2月スタートのNHK大河ドラマ「青天を衝け」に草彅剛が徳川慶喜役で出演と報じられた。草彅は「ミッドナイトスワン」の演技が評価され、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞の発表が3月19日に行われる。こちらも注目だ。

稲垣吾郎もNHKでMC

 稲垣吾郎も月イチとはいえ、NHK「不可避研究中」のMCをファーストサマーウイカとともに務めている。

されどテレビ

 CMや積極的なSNS戦略を続けてきた感のある3人。この3年の間にはテレビよりネットの広告収入が上回る逆転現象まで起きている。テレビにこだわらなくてもという気もするが、されどテレビ。彼らの活躍を見たい人は多い。

 テレビでは今も「ラクスル」のCMでしか見ない「のん」(旧・能年玲奈)もそろそろ自由にしてあげてと思っている視聴者も多いはずだ。業界の掟だかの古い因習でせっかくの才能を塩漬けさせるのはもったいない。香取の新ドラマを見ながらそう思った。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    「汽車を待つ君の横で時計を気にした駅」は一体どこなのか?

  2. 2

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 3

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  4. 4

    国分太一は人権救済求め「窮状」を訴えるが…5億円自宅に土地、推定年収2億円超の“勝ち組セレブ”ぶりも明らかに

  5. 5

    “裸の王様”と化した三谷幸喜…フジテレビが社運を懸けたドラマが大コケ危機

  1. 6

    人権救済を申し立てた国分太一を横目に…元TOKIOリーダー城島茂が始めていた“通販ビジネス”

  2. 7

    森下千里氏が「環境大臣政務官」に“スピード出世”! 今井絵理子氏、生稲晃子氏ら先輩タレント議員を脅かす議員内序列と評判

  3. 8

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

  4. 9

    菅田将暉「もしがく」不発の元凶はフジテレビの“保守路線”…豪華キャスト&主題歌も昭和感ゼロで逆効果

  5. 10

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情