SALLiA
著者のコラム一覧
SALLiA歌手、音楽家、仏像オタク二スト、ライター

歌って作って踊るスタイルで話題を呼び、「イデア」でUSEN 1位を獲得。2018年より仏像オタクニストの活動を始め、初著「生きるのが苦しいなら」は紀伊國屋総合ランキング3位を獲得。近著に「アラサー女子、悟りのススメ。」(オークラ出版)がある。

期待度1位「僕のヒーローアカデミア」大人にも刺さる作品

公開日: 更新日:

 主人公の緑谷出久(通称:デク)は、全世界の平和の象徴である「オールマイト」に憧れ、ヒーローを目指すが、極めて珍しい「無個性」だった。無個性ゆえに幼少期からいじめられ、孤立していたが、決して諦めない強い想いが身を結び、オールマイトから「ワン・フォー・オール」という個性を継承する。

 作品を読んだことがない人には少し分かりにくいかもしれないが、「友情・努力・勝利」というこの三大要素こそが、まさに「週刊少年ジャンプらしさ」で、ヒロアカはまさにそんなすべての「ジャンプ作品の王道要素」が詰まっている。

 「鬼滅の刃」は、完全な勧善懲悪と言い切れない“複雑さ”や“切なさ”を含んでおり、それが人気の一つとも言えるが、ヒロアカは個性を正しく使う「ヒーロー」と、悪用する「ヴィラン」の対立構図をシンプルに描いた勧善懲悪ストーリーとなっている。

 「ヒーローは命を賭して綺麗ごとを実践するお仕事だ」というデクの言葉の通り、ヒーロー側は善の立場で綺麗事を全力で遂行しようとする。分かりやすい対立構図なので、読者・視聴者はヒーロー側の「勝利」を心から願い、それが作中で果たされると爽快感に満たされる。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    木村拓哉ドラマはなぜ、いつもウソっぽい? テレ朝「Believe」も“ありえねえ~”ばっかり

    木村拓哉ドラマはなぜ、いつもウソっぽい? テレ朝「Believe」も“ありえねえ~”ばっかり

  2. 2
    キムタクを縛り続ける《公称176cm》のデータ…「Believe」番宣行脚でも視聴者の関心は共演者との身長比較

    キムタクを縛り続ける《公称176cm》のデータ…「Believe」番宣行脚でも視聴者の関心は共演者との身長比較

  3. 3
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 4
    木村拓哉×堺雅人「共演NG」情報の火元…盟友関係の2人がナゼ? 妻同士も交流があるのに

    木村拓哉×堺雅人「共演NG」情報の火元…盟友関係の2人がナゼ? 妻同士も交流があるのに

  5. 5
    打撃は異次元のレベルへ昇華、野手専念の今季が「三冠王」の最初で最後のチャンス

    打撃は異次元のレベルへ昇華、野手専念の今季が「三冠王」の最初で最後のチャンス

  1. 6
    水原一平様には「ラウンダーズ」を…「勝負を始めて30分でカモを見つけなければ自分がカモになる」

    水原一平様には「ラウンダーズ」を…「勝負を始めて30分でカモを見つけなければ自分がカモになる」

  2. 7
    膳場貴子さすが“引き継ぎのプロ” 新サンモニ初回でスポーツ音痴白状したのも奏功

    膳場貴子さすが“引き継ぎのプロ” 新サンモニ初回でスポーツ音痴白状したのも奏功

  3. 8
    平野紫耀は「TOBE」の“フロントマン”で大躍進! すさまじい経済効果に広告業界も熱視線

    平野紫耀は「TOBE」の“フロントマン”で大躍進! すさまじい経済効果に広告業界も熱視線

  4. 9
    村雨辰剛さんが語る愛猫メちゃんとの日々「ともに自立して生きている 距離感が心地よい」

    村雨辰剛さんが語る愛猫メちゃんとの日々「ともに自立して生きている 距離感が心地よい」

  5. 10
    岸田首相「6月解散」強行なら自公81減、過半数割れ、下野もある! 野上忠興氏が議席予測

    岸田首相「6月解散」強行なら自公81減、過半数割れ、下野もある! 野上忠興氏が議席予測会員限定記事