「嵐」活動終了後はどうなる? 男性アイドル“40代の鬼門”も…期待されるそれぞれの道
活動終了が近づく「嵐」の今後
嵐がラスト5大ドームツアー「ARASHI LIVE TOUR 2026 We are ARASHI」を、2026年3月から5月末にかけ開催すると発表した。これをもってグループは活動終了すると見られ、嵐の最終稼働日がいよいよ近づいてきた。
メンバーの現在の年齢は相葉雅紀、松本潤、二宮和也が42歳、櫻井翔が43歳、最年長の大野智が45歳。活動休止に入ったのは2020年と約5年前で、大野がちょうど40歳になった頃だ。
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男性アイドルは、最初に国民的グループと呼ばれたSMAPの影響で、女性アイドルより活動期間がずっと長い傾向にある。それでもやはり、SMAPも、TOKIOやV6も、40代を過ぎると家庭を持ったり、他に注力したいものが出来て、メンバーそれぞれの方向性が違ってきていた。
結果、解散や音楽活動の休止という選択が取られている。メンバー全員が若々しく見える嵐も例外ではなかったようだ。
嵐の活動終了後、メンバーはそれぞれどんな活動をしていくのだろうか。
バラエティの「顔」を期待できる相葉
大野は芸能界に残るかどうかも不透明だ。それ以外の4人は、俳優業に加えて自身の強みをこれまで以上に発揮していくと思われる。
相葉は、抜群に高い好感度を活かしたバラエティ番組での露出がメインになりそうだ。「相葉マナブ」(テレビ朝日系)など人気長寿番組でその顔となっている。
2021年には「VS魂」(フジテレビ系)の主題歌を風間俊介(42)、Sexy Zone(現timelesz)の佐藤勝利(29)、元King & Prince(現Number_i)の岸優太(30)ら6人で担当し、音楽特番でも歌って踊るパフォーマンスを見せているだけに、今後もそんな展開が期待できる稀有なメンバーだ。
俳優業のイメージはそこまで強くないが、今年放送の大森南朋(53)、松下奈緒(40)とトリプル主演を務めた「大追跡~警視庁SSBC強行犯係~」(テレビ朝日系)が中高年層に好評だった。テレ朝系の刑事モノとして長期シリーズ化もありそうだ。
プロデュースに関わる松本、二宮はYouTubeも話題
松本は、「花より男子」シリーズ(TBS系)のヒットから嵐が大ブレイクするきっかけを作った。2023年の「どうする家康」(NHK総合)では大河ドラマ主演も務め、直近の「19番目のカルテ」(TBS系)では、その経験が活かされているであろう深みのある演技を見せた。
一方で、国内随一の完成度を誇る嵐のライブは、松本がプロデュースしたり演出に携わってきた。
同じ事務所所属アーティストが一堂に会するコンサートの演出や、後輩であるSnow Manの国立競技場ライブを監修し、大絶賛されたことも記憶に新しい。今後はライブや舞台などのプロデュース業にも一層力を入れていきそうだ。
二宮は、嵐の中で最も演技派と言われてきた。今年の映画「8番出口」は数々の国際映画祭に出品され、北米での公開も決定するなど世界的ムーブメントを起こしている。2026年には、大ヒットドラマ「VIVANT」(TBS系)の続編に出演することも決まっており、話題が途切れない。
また二宮の発案で山田涼介(32)、菊池風磨(30)らと開設したYouTube「よにのちゃんねる」は、登録者数490万人、総再生回数17億回超えと驚異的な数字を記録している。「ニノさん」(日本テレビ系)などのバラエティ番組MCも含め、場をまわす力に長けており、今後もエンタメ界で華麗に立ち回っていきそうだ。
音楽業では作詞作曲をこなし、2枚のカバーアルバムもリリースするなど個人での活動も活発で、今後も継続する可能性が高い。
櫻井はキャスター業の比重が高まるか
櫻井は、音楽・スポーツ・バラエティ番組での司会業に加え、「news zero」(日本テレビ系)でキャスターも務めており、その比重を高めていきそうだ。
俳優業では、占拠シリーズ(日本テレビ系)がツッコミどころ満載と、意図しない形で若年層に突き刺さり、次回作にも期待が寄せられている。2024年の「笑うマトリョーシカ」(TBS系)では、不思議なカリスマ性を持つ人気政治家を好演しており、彼自身の今後にどんな影響を与えるのか注目したい。
芸能界に残るか否か不明な大野も含め、5人それぞれが国民的アイドルと呼ばれるのも納得のマルチな才能を有しており、大人の渋みを増していく彼らの“嵐の後”もとても楽しみだ。
(こじらぶ/ライター)


















