全ての発端は「政治とカネ」の目くらまし…議員定数は政治の玩具にされている
議会制民主主義の根幹をなす議員定数の問題が邪な政治家の駆け引きに利用されている。維新は「不成立なら解散」と凄み、その間隙を縫おうと国民民主は浅ましさ丸出し。高市自民は金権隠しと数だけ欲しさの無定見。こんな惨状は前代未聞だ。
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与党内がガタガタしている。
高市首相が10日の衆院予算委員会で、自民党と日本維新の会が共同提出した衆院の定数(465)削減法案について追及された。立憲民主党の奥野総一郎議員に、削減数を1割(小選挙区25、比例20)とした理由を問われると、「以前、民主党から提出された法案がおおむね1割削減だった。それが納得感が得られるレベルではないかといった話し合いがあった」と、何となく立憲を当てこすってみせた。
奥野に「10年以上前の多党化が進む前の話だ。人口動態も変わって議席が都市部に集中している。必ずしも納得感があるとは言えない」と突っ込まれると、高市はゴニョゴニョ。なぜ、いま定数削減が必要なのか、といった理由などについても「総理大臣としてはお答えを控える」などと逃げ腰だった。
先月末に国会で行われた党首討論では、企業・団体献金規制に関する質問に対し「そんなことより定数削減を」とヤル気満々だったのに、随分とトーンダウンしたものだ。


















