妹が原因で“2回連続”破談に…。もう結婚は諦めるべき?(34歳、会社員) 【植草美幸・40歳からの「幸せの選択」】
【相談】妹を理由に破談。もう結婚は無理?
【40歳からの「幸せの選択」】
私は最近、彼氏と別れました。理由は私の家族です。私の妹は身体が不自由で病院にもかかっています。しかし、障害者雇用をしている企業で真面目に働いていて、とても大切な家族です。
60代の両親はまだ元気なので現在は妹と同居し、サポートをしていますが実は妹を理由に結婚の話が流れたのは2回目で、元カレたちには事前に話しており、「問題ない」と言ってくれるものの、いざ毎回親との顔合わせで「将来、妹さんの面倒はどたなが見るのでしょうか」という話題になって破談になってしまいます。
ちなみに遺伝子的な病気ではありません。ですが、元彼の親には「孫にも影響するかもしれない」と心無いことも言われました。私としても家族を否定するような人たちとは、親戚になりたくありませんし、破談して構わないのですが、2回連続となるともう私は結婚できないのではないかと辛いです。
恋愛結婚は辞めて、結婚相談所に入って事前に条件を入れたら土壇場で破談になるようなことはないのでしょうか。
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【見解】堂々と「負担にはならない」と伝えましょう
日本では「家族の病気」というだけで、生活の場面で影響を受けるケースが多いようです。婚活の現場でも「どのタイミングで家族の病気を伝えるか」というのは大きな課題です。
相手にとっては、将来的に「配偶者の兄弟の面倒を見なければならないのでは」と不安に思うこともあるので、アドバイザーも非常に悩むポイントです。たとえば精神疾患のケースでも症状はさまざまで、寝たきりで医療的ケアが必要な人もいれば、軽度で週に数回働ける人もいます。
ですから、伝えるときには「病名や症状を具体的に説明する」ことが大切です。想像させると相手は過剰に不安になりますが、「こういう症状で、こういう支援を受けていて、国から毎月○万円の補助があり、家計への負担はない」などときちんと伝えれば印象はまったく違います。
実際、兄弟の生活費をまかなえるほどの支援を受けているケースもあります。さらに、遺伝性でないことが証明できれば、それを提示することも可能です。
貴女の場合、伝え方がうまくいかなかったのかもしれません。実際以上に深刻な状況のように話してしまったり、感情的に話してしまったり、相手に同情を買うような伝え方をすると、かえって印象が悪くなるケースがあります。
逆に、堂々と「この件は負担にならない」と伝えることができれば、相手の受け止め方も変わります。
伝えるタイミングも重要
また、伝えるタイミングも重要です。結婚相談所の場合、仮交際に入ってから2~3回目のデートで自分から話す人が多いです。事前にアドバイザーと相談して、「ここで伝えよう」という段階を決めておくと、本人も気が楽になります。
結婚相談所によっては、事前に「こういう事情があります」と伝え、理解してくれた人にだけ会う仕組みをとっているところもあります。
婚活と結婚は違います。交際段階では気にしなくても、結婚となると相手の家族が関わってきます。特に60代、70代の親世代には偏見や差別意識がまだ根強い人も多く、「家族に病気がある」というだけで反対されることもあるんです。
だからこそ、早い段階で伝えることが、結果的にはご本人を守ることにつながります。
無駄に1年、3年と時間を費やしてしまう前に、理解ある人とだけ交際を進める方がずっと良いです。最初に開示しておけば、お互いの時間も心も無駄にせずにすみます。合わせて支援の内容もはっきり説明することで、不必要な誤解や偏見を防ぐことができるのです。
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(植草美幸/恋愛・婚活アドバイザー)

















