著者のコラム一覧
ラサール石井参議院議員

1955年生まれ。大阪市出身。渡辺正行、小宮孝泰と結成したお笑いトリオ「コント赤信号」で人気に。声優、俳優、司会者、脚本家、演出家、コラムニストとして活躍。第23回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。2025年、参院選に社民党から立候補し当選。副党首に就任。

誰も「泥をかぶる」ことなく権力に“拘泥”する政治家ばかり

公開日: 更新日:

「泥」という言葉にはおおむね負のイメージがつきまとう。「泥棒」「泥沼」「泥舟」と思いつくだけでも悪い印象ばかり。

 日本のワクチン事情は先進国でも最低レベル。菅総理は勢い込んでアメリカに行ったもののファイザー社のCEOとは会ってもらえず、バイデンさんからの口利きもない。やっとできたのは電話会談。国際電話が高いから節約したんですかね。そしたら向こうは「協議を迅速に進めたい」と言っただけ。

 それを「9月までに供給のメドが立った」と総理は言うが、報道では「『メドが立った』との見通しを示した」だけであって、さすがに御用メディアは慎重に逃げ道を用意した。

 案の定、一方では下村政調会長が、ワクチン接種は来年春までかかるかもしれないと予防線。つまり9月までにはあくまで「メド」が立つだけのようだ。ついに最後の山形にもウイルスの変異株が見つかり、まさに日本は変異株に覆われて沈没寸前の「泥舟」とあいなった。

 かたや大阪は今や「泥沼」状態。医療崩壊が始まり、コロナ以外の救急患者は入院も手術もできない。「解除」と「要請」の反復横跳びに忙しい吉村知事はその合間を縫ってテレビ出演。そこでもマスク会食しか言うことがなく、「イソジン」や「大阪ワクチン」の話はおくびにも出さない。

日本は「泥々」の「泥くさい」国に

 一方名古屋市ではリコール署名偽造問題に新展開。ついに事務局幹部の山田氏が押印偽造を認め、田中事務局長の指示を示唆した。

 ところがあろうことか当事者であった河村たかし氏は市長選に出馬し現在選挙中である。事態の進展を見極めて選挙中なら報道も控えるだろうという判断か。全く知らぬと責任を転嫁。「お騒がせしました」の一言もない。

 そもそも盟友の選挙だ。高須氏は、百田氏は竹田氏は有本氏はなぜ応援に来ないのだ。来るべきではないか。「知らんがな」と無視を決め込むのか。日本を憂う益荒男ではないのか。それが憂国の士の姿なのか。

 ところが驚いたことに選挙は河村氏の優勢だというではないか。横井氏との事実上の一騎打ちだそうで、名古屋市民の皆さんはどういうお考えなのか。テレビに露出が多く、名古屋弁をしゃべれば庶民の味方ということなんだろうか。

 2人の候補はお互いに相手の批判に終始し、利益還元の商品券やポイントばらまき公約。

 これぞまさに「泥仕合」。

 このように市民、県民、国民のかがみであるはずの首長が、誰も謝らぬ、誰も責任を口にせぬ(ああ、前に責任は口にするが一回も取ったことのない宰相もいたな)。

 この日本は、誰も「泥をかぶる」ことなく権力に「拘泥」する政治家ばかりの「泥々」の「泥くさい」国に成り下がってしまった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  2. 2

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  3. 3

    NHK3年連続赤字で番組制作費82億円カット…タモリもダーウィンも華大も豊臣もピンチ!

  4. 4

    趣里が7月期テレ朝ドラマで出産後初主演 続く水谷家との「蜜月」で三山凌輝にも復活説

  5. 5

    日テレが「news LOG」和久田麻由子を全面バックアップできない切実事情…佐藤栞里や有働由美子との決定差

  1. 6

    佐藤二朗vs橋本愛騒動が直撃! フジドラマ“出たくない俳優”&“見たくない視聴者”の二重苦

  2. 7

    「夫婦別姓刑事」とフジテレビの時代錯誤…“看板に偽りあり”のタイトルと「超・年の差婚」設定への嫌悪感

  3. 8

    【5.独走態勢】「ミッドナイトフライト」「夜間飛行」が候補だったが、明菜が「北ウイング」を提案した

  4. 9

    本木雅弘の長男UTAがNetflixで俳優デビューも…“ガス人間”役への大抜擢は「また2世」か「実力」か

  5. 10

    『ひよっこ』再放送記念、神回「ビートルズがやって来る」再録

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    山田涼介が「令和最強アイドル」と評されるワケ…主演ドラマ「一次元の挿し木」は玉森裕太を三歩リード

  2. 2

    沈黙貫く橋本愛vs佐藤二朗「週刊新潮」で反論の泥沼化…SNS連投で"自滅"を心配する声も

  3. 3

    『ひよっこ』再放送記念、神回「ビートルズがやって来る」再録

  4. 4

    骨折で入院中ですが…ブラジルに惜敗した森保Jを巡る一部炎上報道で心が痛い

  5. 5

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  1. 6

    男子バスケ日本代表に激震、ホーバス監督“解任”の真相…過去には八村塁と確執も 

  2. 7

    孤立深まる高市首相…国会10日ぶり正常化でも続く“包囲網” 与党内からも反発の声噴出の自業自得

  3. 8

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  4. 9

    趣里が7月期テレ朝ドラマで出産後初主演 続く水谷家との「蜜月」で三山凌輝にも復活説

  5. 10

    村上誠一郎前総務相が高市政権バッサリ!「これが本当に保守政治なのか」…突きつけた自民「立党宣言」との乖離