西島秀俊がキムタクを超え!シェフを演じさせたらピカイチ
どうやら、料理人や飲食店をテーマにしたドラマでは、おいしそうに見える俳優とそうでない俳優がいるらしい。時代劇「みをつくし料理帖」は、主人公の料理人をテレビ朝日系は北川景子、NHKは黒木華が演じた。2人とも役作りのために料理学校や料理店で特訓を受け、カツオをおろすのも吹き替えなしだったそうだが、うまそうに見えたのは圧倒的に黒木のほうだった。
「キムタクも北川も、カッコイイ料理人、美しい料理人を目指して失敗しました。西島と黒木は、みんなにおいしいものを食べさせたいという料理人。どっちが本物に見えるか、言うまでもないことです。店のスタッフがミスしても、決して声を荒らげたり、慌てたりしない役どころになっているのも、好感度が高い」(放送作家)
ところで、西島シェフはなぜ名探偵なのか。来店したときの会話やオーダーで、客が置かれている苦境や悩みを素早く見抜き、お節介を焼かずにいられなくなるのだが、そのアドバイスが的確なので客はびっくり、という設定になっているのだ。「ちょっといいですか」と言いながら、シナモンやオレンジを加えたホットワインを出すのがお約束で、そのほっこりした演出も成功している。