武田祐子さん 木佐彩子とは次の日が早いのに夜中の2時まで

公開日: 更新日:

武田祐子さん(フリーアナウンサー/51歳)

 1990年代からキャスターとしてニュースや情報番組で幅広く活躍した元フジテレビアナウンサーの武田祐子さん。清楚なイメージがあるが、実は大学時代はワインをどんぶりで飲んでも潰れないほどいけるクチ。だが、5大シャトーと出合ってからワインにハマり、いまだに開けられない記念のワインもある……。

 ◇  ◇  ◇

 七五三の3歳の時に神社で着物を着て、お神酒をお代わりしたのが、お酒の始まりです(笑い)。もちろんはっきりした記憶はないのですが、親から「お代わりして、恥ずかしかった」と何度も聞かされているので、私もうっすらと覚えているような気になっています。

 大人になってから飲み始めたのは地元山形での大学時代。よく飲んでましたね。キャンパス近くの馬見ケ崎川の河原で芋煮会をやるのですが、芋煮を入れる発泡スチロールのどんぶりに、上山市にある蔵王スターという一升瓶に入ってるワインをドボドボついで、ガブガブ飲んでいましたから。

 あの頃はみんな一気飲みしてましたけど、私はどんなに飲んでも潰れなくて。「ザルだねぇ」「燃費が悪いねぇ」と言われていました。今思えば、それがワインとの出合いでした。

 フジテレビに入社後は「東京にはいろんな店があるな、夜でも明るいな」と驚き、ドキドキしながらよく飲みに行っていました。

 先輩アナウンサーの益田由美さんがお酒好きで由美さんとは「晴れたらイイねッ!」のロケ先で地酒を楽しんだり、都内でもおいしい食べ物や飲み物をたくさん教えていただきました。

 新人時代は同期の木佐(彩子)と仕事帰りに局から近い新宿あたりで飲んでお互いたまってることを吐き出してました。何もわからない新人だから毎日が覚えることだらけで、次の日早いのに仕事の話だけで夜中の2時くらいまで飲んで。若いっていいですね(笑い)。あの頃は酒代が一番かかったと思います。

 お酒が好きだから、地酒巡りできるロケはうれしかったですね。1年目で担当した「あなたの東京」という番組では、神津島ロケの時にワイン樽に寝かせた焼酎を飲みました。ピンク色なんですよ。珍しいお酒に出合えたのも、この仕事のよさですね。やっぱりお酒はその地元で飲むのが一番おいしい。島焼酎はその島でみたいな。雰囲気はもちろん気候や水が合っているのでしょうね。

いただいた83年のムートンをいつ開けようか

 ワインにハマったきっかけは90年代半ば、入社2、3年目のころ。上司に打ち上げでレストランに連れていってもらった時です。飲んだ赤ワインがこの世のものとは思えないほどおいしかったんです!

 それまではビールや日本酒は好きでしたが、ワインがおいしいとは正直思わなかった。河原で発泡スチロールのどんぶりにそそいで飲んでいたくらいだから、味もわからなかったのだと思います(笑い)。

 でも、その赤ワインが本当においしくて感激していたら、お土産に1本ずつくださったんです。私はワインにまったく詳しくなかったので「どうやら高価なものらしいから、記念日のためにとっておこう」と。

 翌年、雑誌でワインの取材を受けることになり、「お気に入りの1本を持ってきてください」と言われ、前にいただいた赤ワイン以外にとくに持ってないので、何げなく持っていったら、対談相手のソムリエの方が「5大シャトーのムートンじゃないですか!」とビックリされて。

「シンクの下に置いてます」と私が言うと「そんなとこに置いちゃダメ! ワインセラーに入れないと!」と。その日を境に「ワインをもっと知りたい」と思うようになり、ワインセラーも購入しました。

 初めはムートンのあるボルドーが好きでしたが、年を重ねていくとブルゴーニュの魅力もわかるようになってきて。気候や水だけでなく、年齢や体調も、お酒を飲むには大切な要素ですね。そこに好きな仲間がいてくれたら最高。お店でも家でも、楽しく飲みたい。気心知れた昔のアナウンサー仲間ともよく飲みますよ。

 ここ数年は、ビールを少し飲んでからシャンパンにいくのが至福の時です。

 番組で山形のワイナリーを巡るロケがあり、「こんなにおいしかった?」と思うくらいおいしいワインに出合えました。四半世紀前と比べたら日本のワインは本当においしくなった。

 大学時代はガブ飲みしていたから、おいしさがわからなかったのかも(笑い)。それと、少しはワインの味をわかるようになったのかもしれませんね。

 ワインセラーも大きいものを新調して、83年のムートンは今も大事にとってあるんです! それがコチラの写真です。

 飲むきっかけがないんですよ。もう38年経ってるから、お酢になっちゃったかも。いまさら普通に開けられない! 「このワインをいつ開けるのか」が、私の今後の大きな課題です。

(聞き手=松野大介)

▽武田祐子(たけだ・ゆうこ)1970年5月、山形県生まれ。94年にフジテレビ入社後、「FNNスーパーニュースWEEKEND」をはじめ報道や情報番組に多数出演。2017年に退職後、フリーアナに。現在「もしもツアーズ」「任天堂公式YouTubeよゐこの○○シリーズ」ナレーションなどで活躍中。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  2. 2

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  3. 3

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  5. 5

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  1. 6

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  2. 7

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  3. 8

    田中圭が『悪者』で永野芽郁“二股不倫”騒動はおしまいか? 家族を裏切った重い代償

  4. 9

    永野芽郁「二股不倫報道」の波紋…ベッキー&唐田えりかと同じ道をたどってしまうのか?

  5. 10

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  2. 2

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か

  5. 5

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  1. 6

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  2. 7

    三山凌輝に「1億円結婚詐欺」疑惑…SKY-HIの対応は? お手本は「純烈」メンバーの不祥事案件

  3. 8

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  4. 9

    佐藤健と「私の夫と結婚して」W主演で小芝風花を心配するSNS…永野芽郁のW不倫騒動で“共演者キラー”ぶり再注目

  5. 10

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意