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ラサール石井参議院議員

1955年生まれ。大阪市出身。渡辺正行、小宮孝泰と結成したお笑いトリオ「コント赤信号」で人気に。声優、俳優、司会者、脚本家、演出家、コラムニストとして活躍。第23回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。2025年、参院選に社民党から立候補し当選。副党首に就任。

菅首相の「自宅療養方針」は絵に描いた餅、事実上の敗北宣言だ

公開日: 更新日:

 菅総理が思わず耳を疑うようなことを言いだした。

 いわく「重症患者や重症化リスクの高い方が確実に入院できるよう、必要病床を確保する」。ここまではいい。当然のことだ。驚くのはその次だ。

「それ以外の方は自宅での療養を基本とし」なんだと。つまり今まで入院して治療してきた中等症患者は、自宅にいろということか。

 そのあと「症状が悪くなればすぐに入院できる体制を準備する」と続けたが、医師や看護師がいなくて誰がどうやって症状が悪くなったと判断するのか。一人暮らしならば一人で判断し、連絡するのか。地獄のような状況ではないか。

「パルスオキシメーターを配布し、身近な診療所が、往診やオンラインなどによって丁寧に状況を把握できるようにする」

 そんな体制を誰がどのようにつくるのか、かかりつけの医者には往診などできる余裕はないだろう。

 オンラインとはなんだ。家のパルスオキシメーターを誰がパソコンやスマホに入力し、誰が24時間管理してくれるのか。絶対に無理だ。オンラインと言えば、誰かが魔法のようにやってくれると思っているのか。無知も甚だしい。

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