著者のコラム一覧
ラサール石井参議院議員

1955年生まれ。大阪市出身。渡辺正行、小宮孝泰と結成したお笑いトリオ「コント赤信号」で人気に。声優、俳優、司会者、脚本家、演出家、コラムニストとして活躍。第23回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。2025年、参院選に社民党から立候補し当選。副党首に就任。

安倍前首相は一体どこで登場するのか 過去最悪の五輪の元凶なのに気配消したまま

公開日: 更新日:

 どうしてもわからないことがある。「日本人選手が金メダルを取ったら内閣支持率も上がる」という理屈だ。意味がわからん。どんなシステムだ。はっきり言って何の関係もない。実際問題、思ったほど上昇せず自民党は焦っているとも聞く。

 今更開会式をどうこういうのも時期外れだが、東京新聞や文春によればお偉いさんのゴリ押し案件があちこちに残ったようで、「おっしゃる通り全部入れてみました」感が強かった。

 小池さんは「木やりは絶対入れてね」と言ったらしいし、市川海老蔵氏は森さん案件だったらしい。現場の混乱が手にとるように分かる。

 全体的に言えば、立てなきゃいけない親戚が多すぎて、ただ長いだけの結婚披露宴のように見えた。来賓に来たどっかの議員は新郎新婦とのエピソードもなく自分の業績をダラダラとしゃべり(バッハ13分)、新婦の父の関係の木やり歌、新郎の母の通っているダンススクールの先生の踊り。時間が押してきたので無理やり新郎側と新婦側の余興を同時にやった(実際は違いますよ)ような意味不明のコラボ(歌舞伎とジャズ。時間のある時にじっくり別々に見たかった)。力のこもった動画も「まだやるの」という空気の中では威力を発揮できない。全体的にチグハグで統一感が感じられず、演出をする上で一番大事な、上からあれこれ言わせない「風通しの良さ」がなかった。没にされたMIKIKO氏の演出が見たかった。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  4. 4

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  5. 5

    2025年は邦画の当たり年 主演クラスの俳優が「脇役」に回ることが映画界に活気を与えている

  1. 6

    真木よう子「第2子出産」祝福ムードに水を差す…中島裕翔「熱愛報道」の微妙すぎるタイミング

  2. 7

    M-1新王者「たくろう」がネタにした出身大学が注目度爆上がりのワケ…寛容でユーモラスな学長に著名な卒業生ズラリ

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    高市政権の積極財政は「無責任な放漫財政」過去最大122兆円予算案も長期金利上昇で国債利払い爆増

  5. 10

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手