メリー藤島氏死去でジャニーズ窮地か…男性アイドル市場は戦国時代に、勢力図の激変も

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「ジャニーさん、メリーさんのつくりあげた草創期は『ジャニーズ商店』と呼ばれましたが、いまのジャニーズは確固たる会社組織。その上で、娘の藤島ジュリー景子社長がトップの座を引き継いだんです」(ベテランのジャニーズ担当記者)

 故ジャニー喜多川氏の死去にともない、ジュリー氏が社長に就任したのが19年9月。副社長に就いた滝沢秀明氏がジャニーズJr.の育成を行う「ジャニーズアイランド」社長も兼務し、組織運営をジュリー社長、タレントの発掘・プロデュースを滝沢氏と分担し、かつてのジャニー、メリー姉弟に近い2本柱体制となっているのが現ジャニーズ事務所である。このほど93歳で亡くなったメリー氏はすでに一線を退き、名誉会長職での最期となったが、今後のジャニーズ事務所のかじ取りに影響はあるのだろうか。

「もう、独立退所組はほとんど出尽くしており、メリーさん訃報を機に大量離脱は起こらないのでは」というのが、担当記者たちの見方のようだ。だが、それで盤石かというと、そうでもないらしい。某ベテラン担当記者はこう言う。

■ジュリー現社長は聞く耳がある

「ジュリー社長をはじめ現幹部はジャニーズが“帝国”と形容されるようになってからバトンを引き継いでいます。ジャニーさんがタレントと一対一で向き合い、『愛する子どもたち』とデビュー前からじっくり育てていった頃とは違うし、何かあると真っ先に飛んでいって、体を張ってコトを収めたメリーさんの剛腕もそう簡単には受け継げない。ジュリー現社長は聞く耳があり、なんでもかんでもごり押ししたりもせず、『ジャニーズも意外に話せる』との評判が業界に広がっていますが、ジャニーさん、メリーさんの時代とは違います」

 幼い少年たちの中から原石を見いだし、スターに育てたジャニー氏の“眼力”は、たくさんのユニットを試作し、ファンへの実地調査をもとに売れ線を探っていくシステム、データ主義で代替されている。スキャンダルや不祥事は「風紀委員長」の異名もある滝沢氏が取り締まり、すでに厳しい処分を下したりもしている。だが……。

タッキーひとりでデビュー予備軍を見るのは大変

「かつて『こういう子がウチにもいたらいいわね』とテレビを見て、メリーさんが言ったことがあるんです。指さしたのは、売れ始めた頃の反町隆史。『もともとはウチにいたんですよ』と周りが答え、光GENJIのバックダンサーをしていたといっても、メリーさんは全く知らなかった。『会社』になり、大所帯になると、あのメリーさんでも隅々まで目が届いてはいなかった。タッキー(滝沢氏)ひとりで、約300人いるデビュー予備軍を面倒見るというのは大変ですよ」(前出の担当記者)

 事務所内の引き締めはできたとしても、生き馬の目を抜く芸能プロの主導権争いで、今後もトップの座にあり続ける保証などあるわけもない。

「日本の芸能界には、大手芸能プロを退所したタレントは一定期間、活動を制限されるという掟があり、ジャニーズの場合、退所者とは共演NGと民放などが忖度し、結果的に干されるのが常態化していました。それも、公取委が独占禁止法違反の疑いでジャニーズを『注意』をしたこともあって、随分薄まってきてます。元SMAPメンバーの地上波復帰などで、ようやくですが歪んだルールが解除されつつあります」

 そう、ある民放プロデューサーは言っている。

 これらもメリー氏らの強権時代に構築されたもので、今後それらがなくなっていくとすればジャニーズはどうなるのか。

■勢力図が変わる

「やはり、ジャニーズへの忖度で若手男性アイドルグループの売り出しが難しかった芸能界で、大手プロが解禁とばかりに攻勢をかけ勢力図が変わる可能性がある。すでに東海エリアを拠点に活動中の『ボイメン(BOYS AND MEN)』ら兆候は出始めています。美少女アイドルグループのような群雄割拠の戦国時代になっていくかも知れません」(前出のプロデューサー)

 ジャニーズはメリーさんという“重し”が外れたことで、若手男性アイドル市場での唯一無二のポジションを失う可能性が出てきた。

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