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井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

「分配」ばかり唱えてる岸田政権にすがっていくのか、抗うのか

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 パリの学生たちが大学管理に抗って闘争したように、日本の大学でも、20億円使途不明金追及や、古いインターン研修制度廃止、大学運営そのものの解体をめざして、バリケード封鎖に立ち上がった学生たちがいた。それが日本大学や東京大学などの「全学共闘会議」(全共闘)という政治セクトを超えた運動体だった。新聞を見て、「オレらが卒業する3年後には、大学が消えてなくなってるん違うか?」と言い合ったりした。

「大学は牢獄だ、我らは社会の使い捨ての歯車か」と東大の産学協同体制を糾弾、70年安保粉砕を叫び、全共闘たちは自分の人生さえ否定し、機動隊と闘ったのだ。封鎖スト中に抜け出し、「昭和残侠伝」をオールナイトで見て、健さんの背中の唐獅子に「異議なし!」と叫んだ闘士もいたとか。なんと純情一途な青春だったんだろう。 

 先日、発覚した日大付属病院の工事で2億何千万円をネコババした理事の背任事件。昔の日大全共闘ならすぐにもバリケード封鎖ストに突入しただろう。今の学生はそれが誰の金と思ってるんだろう。親の金だからまあいいのか。学生たちは、「分配」ばかり唱えてる岸田政権にすがっていくのか、抗うのか、今度の選挙はどうするんだ?

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