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細田昌志ノンフィクション作家

1971年、岡山市生まれ、鳥取市育ち。CS放送「サムライTV」キャスターから放送作家としてラジオ、テレビの制作に携わり、ノンフィクション作家に。7月に「沢村忠に真空を飛ばせた男 昭和のプロモーター・野口修評伝」(新潮社)が、第43回講談社本田靖春ノンフィクション賞を受賞。

五木ひろしの光と影<8>23歳の「三谷謙」は「全日本歌謡選手権」出場を決意する

公開日: 更新日:

「人は人。自分は自分」と言い聞かせるには、三谷謙はまだ若かった。23歳。再チャレンジするには今しかない。悩み抜いた末に、三谷は「全日本歌謡選手権」への出場を決意する。それだけではない。「もし10週勝ち抜きに失敗したら、足を洗って故郷に帰ろう」、そう決めたのだ。これは戦いなのだ。彼は当時の心境をこう振り返っている。

《落ちたら田舎に帰るつもりでした。「もう戻ってこないから」と、弾き語りの仕事も全部後輩に譲ったんです。兄に「もし落ちたら無理やり田舎に連れて帰ってくれ」と頼みました》(「週刊現代」2013年6月14日号)

 テレビの視聴者参加番組をきっかけに、三谷謙は再デビューの火蓋を切ったのだ。=つづく

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