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細田昌志ノンフィクション作家

1971年、岡山市生まれ、鳥取市育ち。CS放送「サムライTV」キャスターから放送作家としてラジオ、テレビの制作に携わり、ノンフィクション作家に。7月に「沢村忠に真空を飛ばせた男 昭和のプロモーター・野口修評伝」(新潮社)が、第43回講談社本田靖春ノンフィクション賞を受賞。

五木ひろしの光と影<24>「平尾センセ、『姫』の山口洋子さんってどんな人だった?」

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 TOKYO MXの夕方の情報番組「5時に夢中!」。そのスピンオフ企画として2010~16年に、年が明けてすぐの午前0時から2時間枠で放映していたのが「目指せ!場末の歌姫『おママ対抗歌合戦』グランドチャンピオン大会」である。構成作家として月曜と土曜のレギュラーのみならず、例年この特番に関わっていた筆者は、拙著「沢村忠に真空を飛ばせた男」の取材を通して知り合った平尾昌晃を審査員に推薦した。歌番組やモノマネ番組の審査員席で楽しそうに体を動かしている姿が印象に残っていたからだが、当時「NHK紅白歌合戦」のエンディングで「蛍の光」の指揮棒を振っていた平尾は、「紅白終わりで直行してきた」というくだらない設定にも嫌な顔一つせず付き合ってくれた。指揮棒を振りながら現れては紅白と同じ衣装で収録に臨んでくれたものである。

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