海老蔵×キンコン西野「プペル」はまともな新作歌舞伎になっていた

公開日: 更新日:

 今月から歌舞伎座は、2年前のコロナ禍以前と比べると約3割の値上げとなった。それだけ経営的に苦しいのだろう。販売されるチケットもこれまでの半分から3分の2と増えた。初日や次の日は売れていたが、その後は完売には程遠い。

■見かけの華やかさとは裏腹の厳しい現状が…

 先日は唯一の歌舞伎専門誌「演劇界」の休刊も発表された。見かけの華やかさとは裏腹の、厳しい状況が垣間見える。

 海老蔵の新橋演舞場も、完売とはならなかった。キングコング西野亮廣の絵本を原作とした、新作歌舞伎『プペル~天明の護美人間~』で西野自身が脚色した。

 海老蔵がプペルを含む3役、原作では主人公だった少年を、堀越勸玄と市川ぼたんが交互に演じる。

 原作やアニメ映画では、ファンタジーなので、どの時代のどの国の物語なのかは分からないが、歌舞伎版では日本の天明時代と明確にし、浅間山の噴火後で、田沼意次が権勢を振るっていたが失脚するという歴史的事実を背景にした物語にしている。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった