著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

DAIGOは「“七光”をどこでどういう形で活用するか」の見本を示した

公開日: 更新日:

 堺正章の料理番組「チューボーですよ!」は堺が腕を振るった料理をゲストが食して評価。「星、3つです」の名言も生まれた。料理番組をバラエティー化したことで幅広い人から支持され「男子厨房に入らず」の昭和のオヤジも料理に興味を示すようになった。三者三様の色を出し昭和を彩った料理番組は令和になりDAIGOが引き継ぐ。

 DAIGOは高校時代からロックに夢中になり、プロになってからはもっぱらインディーズで活動。グループをつくったり、ソロになったり試行錯誤を繰り返すも、決してメジャーではなかった。

 30歳直前に意を決するようにバラエティーに出演。家族の許可を得て祖父が元総理・竹下登であることを初めて公表した。世間もテレビ界も注目。「イケメンで話も面白い」と高評価を受ける。DAIGOも祖父の話を全面解禁。元総理の祖父とビジュアル系ロック歌手の孫というギャップもあって人気上昇。祖父の話を活用してタレント活動に重心を移した。「DAI語」なる言葉も編み出し、腕をクロスさせる決めポーズを披露してバラエティーの顔になった。

 2016年に女優の北川景子と結婚。4年後に第1子も誕生した。「主夫」と揶揄(やゆ)されても、家庭と妻に尽くす良き亭主に徹した。今回の司会も良き夫ぶりが評価された結果の抜擢だと思う。親の七光が問われる芸能界にあって、祖父のビッグな肩書で輝きを増したDAIGO。音楽活動は二の次になった感もあるが、「どこでどういう形で七光を活用するか」のある種の見本を示した。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」