著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<167>真砂田辺市長は野崎幸助さんの土地購入に関する質問をはぐらかした

公開日: 更新日:

■イベント会場で直撃

 このような市の対応を見ていれば、真砂市長に取材のアポイントを取ろうとしても断られる恐れがあった。「ご用件は?」と聞かれて「ドン・ファンの土地の件で」と答えれば、相手に警戒心を与えることにもなる。隠蔽や言い訳を考える時間を与えることは避けなければならない。そこで私は、田辺市内の公園で開かれるイベントに公務で出席する真砂市長を直撃することにした。市民がコスモスを植えるというイベントである。

 私は会場に入る市長に名刺を差し出した。

「オーシティの駐車場にあった野崎幸助さんの土地を2016年に田辺市は購入しましたか?」

 市長は私の顔と名刺を交互に見ながら困ったような表情を浮かべた。

「私のことは知っていますよね?」

 市長は軽くうなずいたが、声は出さなかった。面識はなかったが、市長がドン・ファンや知人から私の情報を得ていたのは知っていたし、ドン・ファンの死の3カ月ほど後に中辺路の市長宅に訪ねたこともある。彼は中辺路町の議員から町長となり、田辺市との合併後に市長となった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲