新宿「仲足龍造栄養研究所」の肉刺しで元気いっぱい
犯罪者は犯罪現場に戻るというが、犯罪者ではないのにまた新宿に戻ってきてしまった。
そんなわけで新宿の4回目。実は絶対に忘れてはならない店があるのだ。それは「仲足龍造栄養研究所」。この名を知っている読者はかなりの肉好きに違いない。正式な屋号は「出世料理 赤ちょうちん」である。
ところでアタシは乳離れしたくらいから、もつ焼きの洗礼を受けている。祖母の知人がもつ焼き屋をやっており、よく新鮮な生のモツを持ってきてくれていた。そのとき食べさせてもらったハツの塩焼きがアタシの記憶に焼き付くほどうまかったのである。
以来60年、うまいモツを求めて東奔西走。そんなアタシが平伏したのが赤ちょうちんの牛モツ料理。30年以上前の話だ。今日は四半世紀ぶりに赤ちょうちんに挑んだ。年内予約でいっぱいのところ4代目店主の春山さんに無理言って1時間だけカウンターを空けていただいた。感謝です。
まずは生ビール(737円)。そしてお目当てのシビレ焼(1320円)と煮込み(605円)を。シビレは牛の胸腺、リードボーと呼ばれる部位。フランス料理では高級食材だ。軟らかく弾力のある食感がクセになる逸品。だが、最近は入手困難な希少部位である。アタシはこれに目がない。塩で炒めたシビレを2~3切れまとめて頬張り、ビールを流し込む。ドへ~!サイコ~過ぎる! 久々のシビレとの対面に涙があふれそう。カウンター内のにこやかな春山さんと目が合い「死ぬほどうまいっす!」。
塩味の煮込みには牛もつだけではなく、牛筋肉のスジの部分(だと思う)が入っている。長時間煮込んでくにゅくにゅになったスジを口に含む。そのいやらしいほど官能的な舌触りに昂然とする還暦男。
そこに春山夫人が牛刺し3点盛り(1870円)を持ってきた。がっつくアタシを見てほほ笑む笑顔が気持ちを和ませる。なんだかすごくうれしい。
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