著者のコラム一覧
室井佑月作家

1970年、青森県生まれ。銀座ホステス、モデル、レースクイーンなどを経て97年に作家デビュー。TBS系「ひるおび!」木曜レギュラーほか各局の情報番組に出演中。著書に「ママの神様」(講談社)、「ラブ ファイアー」(集英社文庫)など。

性暴力問題の広河隆一氏が手記発表…“セカンドレイプにあたる”は違うんじゃないか

公開日: 更新日:

「週刊誌報道によって、私は社会的制裁を受けました。以降は自分の名前も公にはできない状態になりましたから、いわば社会的存在としての私は消えた状態でした。」(広河隆一・フォトジャーナリスト)

 これは3月8日にnoteに発表された広河氏の手記だ。広河さんは3年前に「週刊文春」に性暴力をスクープされ、かなり世間から叩かれた人だ。記事は「広河隆一氏の『性暴力』を認定 性行為要求、ヌード撮影……7人の女性による核心証言」と、「『あの人は私を2週間毎晩レイプした』広河隆一“性暴力”被害女性が涙の告発」というものだった。当時、それを読んだあたしは唖然としたし、広河氏を酷い男だと思った。

 が、今回、広河氏本人がnoteで語ったことは衝撃的だった。広河氏は集団リンチに遭った人だった。あたしは神ではないので、広河氏と週刊誌、どちらの言い分が正しいのかはわからない。広河氏のnoteはネットで無料で読めるようになっているので、とくになにかを発信している人には読んでもらいたい。

 広河氏はnoteの中で、事実と違う報道がされ、検証委員会でも先に結論ありきのような感じだったと話している。そして、そのことを指摘したり、きちんと調べて欲しい旨を述べると、それは被害者に対する二次被害、セカンドレイプになると、止められたそうだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋