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児玉愛子韓国コラムニスト

韓流エンタメ誌、ガイドブックなどの企画、取材、執筆を行う韓国ウオッチャー。新聞や雑誌、Webサイトで韓国映画を紹介するほか、日韓関係についてのコラムを寄稿。Webマガジン「オトナの毎日」でイラストエッセー【毎日がエンタメ】を連載中。

思いやりの気持ちはどこへ? 障害者団体のデモを批判する韓国最大野党の代表

公開日: 更新日:

 だが、エレベーターの設置や路線バスを100%低床タイプに変更するには多額の費用がかかる。ソウル交通公社は予算確保のめどが立たないどころか、その予算も縮小されているという。障害者団体は交通弱者の移動保障のために抗議デモを行ったが、それは朝のラッシュ時。満員電車に何台もの車椅子が乗車し、ときには電車の扉が閉まらないことも。電車が発車できず、これには一般市民も激怒し、車内で怒号が飛び交う事態となった。

■弱者を排除する世界

 こうした状況で火に油を注いだのが最大野党「国民の力」の若き党代表・李俊錫(イ・ジュンソク)氏の発言だ。「数百万人のソウル市民の朝を人質に取り、無理な要求をしている」と障害者団体を批判し、デモの中止を要求。社会に障害者嫌悪が広がるという最悪の事態に陥っている。

 子供の頃、「困っている人を見たら助けましょう」と教えられたという韓国女性は「高齢化が進む社会で、弱者を排除する政治では未来がない」と懸念する。

 まさに映画「連鎖」と同じく、“負の連鎖”ともいえるこの事態。互いを思いやる気持ちはどこ行った?

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