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児玉愛子韓国コラムニスト

韓流エンタメ誌、ガイドブックなどの企画、取材、執筆を行う韓国ウオッチャー。新聞や雑誌、Webサイトで韓国映画を紹介するほか、日韓関係についてのコラムを寄稿。Webマガジン「オトナの毎日」でイラストエッセー【毎日がエンタメ】を連載中。

カンヌで快挙も…映画「ベイビー・ブローカー」に韓国人が感情移入できないワケ

公開日: 更新日:

■「期待していたのに物足りない」の声

「ベイビー・ブローカー」はソン・ガンホをはじめとする韓国人俳優らが演じ、オール韓国ロケが行われたが、予想に反して韓国での観客動員数が鈍い。映画サイトでの評価も二分しており、実際、映画を見た韓国人らに話を聞くと「面白かった」「さすが是枝監督」といった感想ではなく、是枝ファンでも「期待していたのに物足りなくて残念」という人もいた。

 映画の評価はおそらく日韓で大きく分かれるだろう。というのも、韓国人がもっとも違和感を覚えたのは不自然なセリフのようだ。セリフは韓国語なので、多くの日本人は字幕で映画を観賞することになるだろう。だから日本人には気にならなくとも、韓国人にしてみれば「韓国人はあの状況ではあんな言葉を口にしない」というセリフが多く、感情移入できなかったそうだ。

 話を聞いているうちに、おそらく韓国人はポン・ジュノ監督の「パラサイト」のような強烈なラストにつながる“激辛”なテイストを期待していたのではないかと感じた。是枝監督の作風は韓国人にとって少し甘すぎたのかもしれない。

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