映画「トップガン マーヴェリック」人気を支えるのは…“おひとりさま”中高年男性だった

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 映画批評家の前田有一氏がこう言う。

「実はこの作品はコンピューターに仕事を奪われるかもしれない恐怖にさらされ、給与、肩書も報われない日本のサラリーマンと重なる部分が多い。カワサキのバイクにレイバンのサングラス、旧世代のトムが活躍し、アラ還でも女を口説けて“何も変わらない”ことが強み。トム・クルーズの圧倒的なカッコよさがあるから成り立ち、一言一言がしみる。コロナ禍で映画館から離れた中高年のファーストチョイス作品になったのは言うまでもないですが、サラリーマン世代こそ今見るべき映画。きっとタテ一列の男性たちは涙していたに違いないでしょう」

 前作「トップガン」含め、映画館で見てもらうために、トム・クルーズは動画配信を極力遅らせたという。来場のピークを過ぎた今こそ、座席もゆったり。映画館を出る頃には、トム・クルーズのように胸を張って歩きたくなるずだ。

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