映画「トップガン マーヴェリック」人気を支えるのは…“おひとりさま”中高年男性だった

公開日: 更新日:

 7月末に日本での累計興収100億円を突破した「トップガン マーヴェリック」の勢いが止まらない。1986年の前作を知るバブル世代が“あの時をもう一度”的に来ているのかと日刊ゲンダイ記者も遅ればせながら映画館へ行ってみたところ意外な事実が。

 記者が訪れた日比谷の映画館は、右側前方に出入り口があり、右通路側には40から50代と思われる中高年男性がタテ一列でズラリ。壁に近い左隣は全て空席のため、タテ一列が異様に目立つ。彼らは、映画が終わったらさっさと帰る“おひとりさま”オジサンなのだ。

 それもそのはず、内容は完全に中高年サラリーマンを勇気付ける作品だからだろう。トム・クルーズ(60)演じる主人公は、出世とは無縁のヒラの軍人で、テストパイロット。上層部から「これからは無人機の時代だ」とテストの中断を命じられると「そうかもしれない、でも、今日じゃない」とトムは実力行使でテストを続行。そんな中、某国のウラン濃縮プラント破壊ミッションに教官として参加……と思いきや、最終的には自ら戦闘機の操縦かんを握り、さらにF-14戦闘機も操縦し、最先端の第5世代戦闘機と渡り合う。お約束のラブロマンスもあり、トムの“現役感”が半端ないのだ。86年当時のライバルは出世コースを歩んだが志半ばに病で亡くなり、トムはヒラで好きな仕事だけして現役。GAFA全盛のアメリカとは思えない人生の選択だろう。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった