松本人志率いるフジ「ラフ&ミュージック」の勝算 “生ブッキング”今年も大盛り上がり?

公開日: 更新日:

生ブッキング企画が生む「サプライズ感」

 中でもSNSが最も沸いたのは、有名人に直接電話をかけて生放送内にスタジオまで来てもらう企画「直電!生ブッキング」。留守番電話に切り替わる、都内にいないなどの理由で断られることが多い中、中居は笑福亭鶴瓶(70)、岡村は山田孝之(38)、ノブは本田翼(30)との交渉を成立させた。

 松本は、20代の頃にコント番組「夢で逢えたら」(フジ系)でしのぎを削りあったウッチャンナンチャン・内村光良(58)にコール。内村が、裏番組の「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系)が終了したタイミングで駆けつけると、ド真ん中世代の芸人が沸いた。

 この“突破力”がフジのバラエティー番組の強みだと、エンタメライターの伊藤雅奈子氏がこう言う。

「昨年の、どう転ぶか先が読めない“生ブッキング”には、予定調和を突破しないと生まれないドキドキ感がありました。内村さんのビッグサプライズは、今年も何かが起こるかもしれないという最良の布石になりましたね。リアルタイム視聴のアップにもつながるかもしれません」

 番組を成功に導くために、今週から深夜帯にショートのPR番組を放映。午前・午後帯の情報生番組「めざましテレビ」や「ポップUP!」では、カウントダウンコラボコーナーがはじまっている。

 2日連続、生放送の大型特番と言えば、8月27~28日に放送された日本テレビ系の「24時間テレビ」。平均世帯視聴率は関東地区で13.8%、瞬間最高は最後に出演者が揃って「サライ」を歌い始める場面の28.9%だった(ビデオリサーチ調べ)。それに対抗するフジが、1980年代に掲げたスローガンは「楽しくなければテレビじゃない」。本気を見せつけて、勝算アリか。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった