著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

知恵なきTVマンがすがる昭和・平成バラエティー 「今はコンプライアンスが…」は無能の隠れみの

公開日: 更新日:

活気ある令和のバラエティーを見たい

 28日「上田と女が吠える夜SP」(同)でも「平成バラエティーを生き抜いた女たちが大集結」では元祖ぶりっ子のさとう珠緒、元祖不思議ちゃんの鈴木蘭々、平成グラビアアイドルのインリン・オブ・ジョイトイら懐かしいメンバーが総出演。

 昭和には負けるものの平成バラドルも鍛えられてきただけあって出てくる話が面白い。若槻千夏は一時バラエティーから遠ざかっていたが、気がつけば今や見ない日はないほど。しかも、ひな壇でいい仕事をしている。

 昭和・平成を生き抜いたタレントはやはり違うと認めざるを得ない。好き嫌いは別として。

 しかし、この手の番組が増えたのは、元気のないテレビが当時のバラエティーを懐古し、あの頃はよかったという、傷のなめ合いにしか見えない。

 当時の映像を見ては「今はコンプライアンスがうるさいからできない」などというのだ。

 コンプライアンスを隠れみのに安全なところにいるだけ。裏を返せば知恵がないのだ。

 昭和でも平成でもない活気ある令和のバラエティーを見てみたい。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった