宮本笑里がデビュー15周年 「父に厳しくされていた悔しさをバネに、演奏してきました」

公開日: 更新日:

 今年、デビュー15年を迎えたバイオリニスト、宮本笑里が15周年記念アルバム「classique deux(クラシーク・ドゥ)」をリリースした。

■父は「おまえはすぐに音楽業界からいなくなる」と

「クラシックの小曲を12曲レコーディングしました。4年前の作品、『classique』の第2弾です。こういう作品を発表できるとは、デビューの頃は思いもしませんでした。師でもある父に、おまえはすぐに音楽業界からいなくなる、と言われてきましたから」

 彼女の父親は宮本文昭。指揮者で、オーボエ奏者で、東京音楽大学教授でもあったレジェンドだ。

「父に厳しくされていた悔しさをバネにして演奏してきました。それでもデビューして10年くらいは、全曲クラシックのアルバムをレコーディングするのは怖かったんですよ。技術や心を見透かされると思っていました」

「classique deux」は、ドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」、ホルストの「木星」、バッハの「G線上のアリア」など、誰もが聴いたことのある曲がズラリ。宮本の演奏には細い体からは想像できないほど力を感じる。それでいて、バイオリンは彼女の声であるかのように楽しそうに歌う。

「父はいつも、楽器ではなく、歌でメロディーやニュアンスを私に伝えて指導してくれました。自分の喉に手を当ててビブラートを利かせるような工夫をしながら。そのおかげで、歌うような演奏が身に付いたのでしょう。父がいたから今の私があると感じています」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    豊作だった秋ドラマ!「続編」を期待したい6作 「ザ・トラベルナース」はドクターXに続く看板になる

  3. 8

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  4. 9

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  5. 10

    中山美穂さんが「愛し愛された」理由…和田アキ子、田原俊彦、芸能リポーターら数々証言