小三治師匠から言われた「教えられた通りにやればいいというわけじゃない」という言葉

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「最初は僕が普通に古典をやって、白鳥兄さんが新作をやってました。2回目の後、兄さんが、『おまえもさあ、殻を破る時期だろう。俺の新作をやってみたら』と言い出した。ずいぶん上からものを言うなあと思いましたが(笑)、僕は別に古典と新作を分け隔てていない。落語は楽しいか楽しくないかなので、新作をやってみるのもいいかなと、軽い気持ちで白鳥作の『任侠流山動物園』を演じました」

 2010年10月、私はその高座を見ている。豚や牛、鶏などがしゃべるキテレツな新作を三三が演じたことに驚いたが、白鳥とは違った味わいがあり、大いに楽しめた。

「やってて楽しかったし、手ごたえを感じたのは確かです」=つづく

(聞き手・吉川潮)

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