「アトムの童」代役オダギリジョーが大好評 香川照之が抜けたTBS日曜劇場に期待

公開日: 更新日:

■オダギリ代役は、怪我の功名?

「今回は、オリジナルストーリーですが、テイストは下町ロケットの挫折からの立ち上がりと六本木クラスの復讐ものという感じで、ネットでは『ゲーム業界版・池井戸潤作品』と評されています。そういった『日曜劇場らしさ』が評価を二分している印象もありますが、これが香川さんのままのキャスティングだったら、もっと食傷気味になっている視聴者が続出していたでしょう」(ドラマ制作会社関係者)

 香川といえば、前期の「六本木クラス」でも癖の強いラスボス役を演じており、悪役としても定評があったが、悪くいえば「またこのテイストか」と、演じ方の予想も立てられやすく、飽きも感じやすいという弱点があっただろう。

「オダギリさんが投入されたことで、クールでクレバーだけど胡散臭いデジタル至上主義なIT社長が完成し、アナログで人情味のあるアトム玩具の面々との対比にもなって、画面的にもストーリー的にも奥行きが生まれた印象ですね」(同)

 オダギリが香川の代役を務めることで、新たな日曜劇場のラスボス像が生まれ、それが「アトムの童(こ)」のワクワク感にも繋がっているようだ。オダギリは、代役を快諾する際「香川さんへの恩返しのつもりで、お引き受けします」とコメントしているが、あまりの評判の良さに香川の胸中も複雑だろう。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  2. 2

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  3. 3

    「時代と寝た男」加納典明(17)病室のTVで見た山口百恵に衝撃を受け、4年間の移住生活にピリオド

  4. 4

    中居正広氏に降りかかる「自己破産」の危機…フジテレビから数十億円規模損害賠償の“標的”に?

  5. 5

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  1. 6

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  2. 7

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  3. 8

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  4. 9

    「こっちのけんと」の両親が「深イイ話」出演でも菅田将暉の親であることを明かさなかった深〜いワケ

  5. 10

    長嶋一茂が父・茂雄さんの訃報を真っ先に伝えた“芸能界の恩人”…ブレークを見抜いた明石家さんまの慧眼

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも