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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

風間杜夫、三浦友和、中井貴一…若手の薄味ドラマをいい塩梅するベテラン俳優の存在感

公開日: 更新日:

 今期の連ドラは主演が若い。「PICU 小児集中治療室」(フジテレビ系)の吉沢亮28歳、「君の花になる」(TBS系)の本田翼30歳、「ファーストペンギン!」(日本テレビ系)の奈緒27歳、「silent」(フジ系)の川口春奈27歳、目黒蓮25歳、「クロサギ」(TBS系)の平野紫耀25歳……というように20代が大活躍だ。「半沢直樹」「下町ロケット」でおなじみのTBS系「日曜劇場」の「アトムの童」でさえも28歳の山崎賢人ドラマの中身はというと主人公が若返ったといってもそこは日曜劇場。ゲーム業界が舞台ながらも「ものづくり」への情熱や人情の温かさ、敵か味方かの対立構造、主人公たちのピンチに神風が吹くなどおなじみのパターンで中高年にも優しい作りだ。

■「アトムの童」の風間杜夫、でんでん

 見どころはアトム玩具の風間杜夫、でんでん、塚地武雅のおじさん3人組。山崎、松下洸平岸井ゆきのの若手だけでは薄味になりそうなところを、アナログおじさんたちがいい塩梅にしている。ゲーム業界という70代、80代の視聴者には恐らく興味が湧かないであろう題材も、同じくチンプンカンプンな彼らがいることでクッションになっている。世代をつなぐ要ともいえる存在だ。

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