「こんなに寄席の出番が多くなると思ってなかった。円丈師匠に時代が追いついた」

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 多数の新作派の中で、現在円丈作品を最も数多く演じているのは小ゑんである。

「『悲しみは埼玉に向けて』以外にも、『即興詩人』『ぺたりこん』『フイッ』などをやってます。円丈師匠はどんなに受けるネタでもすぐに飽きて、やらなくなってしまうんですが、僕はリニューアルして、何度もやりたい方です」

 小ゑんが定期的に開いている<ハンダ付けの会>では、数々の新作が聴ける。鉄道オタクが主人公の「鉄の男」は傑作だった。

「僕は鉄道模型が趣味なんです。家には広大な模型があります。本物の鉄道オタクは(古今亭)駒治君で、一緒に<鉄道落語の会>を開いたことがありました。彼の『鉄道戦国絵巻』は面白いですよ」

 私も聴いている。東横線が東急電鉄を脱退し、JRに寝返ったことで、東急とJRが熾烈な闘いを繰り広げるという噺だ。小ゑんの後に続く若手が育っている。

「昔から続いている趣味は天体観測ですね。天体望遠鏡で観測するのに、部屋の天井に天窓をつくったほどでして。プラネタリウムでやった<星空寄席>は趣味の延長です。天文ガイドという専門誌のリポーターもやってました。そのおかげで、全国のプラネタリウムで落語会を開きました」

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