「こんなに寄席の出番が多くなると思ってなかった。円丈師匠に時代が追いついた」

公開日: 更新日:

 多数の新作派の中で、現在円丈作品を最も数多く演じているのは小ゑんである。

「『悲しみは埼玉に向けて』以外にも、『即興詩人』『ぺたりこん』『フイッ』などをやってます。円丈師匠はどんなに受けるネタでもすぐに飽きて、やらなくなってしまうんですが、僕はリニューアルして、何度もやりたい方です」

 小ゑんが定期的に開いている<ハンダ付けの会>では、数々の新作が聴ける。鉄道オタクが主人公の「鉄の男」は傑作だった。

「僕は鉄道模型が趣味なんです。家には広大な模型があります。本物の鉄道オタクは(古今亭)駒治君で、一緒に<鉄道落語の会>を開いたことがありました。彼の『鉄道戦国絵巻』は面白いですよ」

 私も聴いている。東横線が東急電鉄を脱退し、JRに寝返ったことで、東急とJRが熾烈な闘いを繰り広げるという噺だ。小ゑんの後に続く若手が育っている。

「昔から続いている趣味は天体観測ですね。天体望遠鏡で観測するのに、部屋の天井に天窓をつくったほどでして。プラネタリウムでやった<星空寄席>は趣味の延長です。天文ガイドという専門誌のリポーターもやってました。そのおかげで、全国のプラネタリウムで落語会を開きました」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  4. 4

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  5. 5

    timelesz篠塚大輝“炎上”より深刻な佐藤勝利の豹変…《ケンティとマリウス戻ってきて》とファン懇願

  1. 6

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  2. 7

    国民民主党“激ヤバ”女性議員ついに書類送検! 野党支持率でトップ返り咲きも玉木代表は苦悶

  3. 8

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  4. 9

    波瑠のゴールインだけじゃない? 年末年始スクープもしくは結婚発表が予想される大注目ビッグカップル7組総ざらい!

  5. 10

    アヤックス冨安健洋はJISSでのリハビリが奏功 「ガラスの下半身」返上し目指すはW杯優勝