故・前田忠明さんが駆け抜けたワイドショー全盛の時代 芸能取材の“1つのスタイル”を構築

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「あるタレントを全局で張り込んでいた時、深夜0時を過ぎても帰ってこない。みんなで話し合って、『今日は撤収しよう』と解散したんだよ。そしたら30分後、全員その場所に戻ってきた」

 くも膜下出血のため、81歳で亡くなっていた前田忠明さんは過熱な報道合戦を繰り広げたワイドショーの往時をこんなふうに振り返っていた。冒頭のコメントは「週刊ポスト」でのもの。

「勝新さんが『パンツにコカイン』で捕まった時、ハワイまで裁判を見に行って、法廷から出てくるところを直撃したよ。左に梨元勝、右に俺がいたの。そしたら、2人の腕を抱えて『おう。揃ったな。飲みに行くか』って。今、裁判を終えたところだよ」

 取材した大物タレントから分厚い「お車代」を渡されるなど、どれもが当時の芸能界を彷彿させるエピソードであった。

 もちろん楽しいエピソードばかりじゃない。タレントの問題行動が発覚、「事務所の管理能力が足りない」と生放送で言ったところ「冗談じゃない」と激怒され、菓子折りを持って謝罪しても許してもらえず丸刈りにしたことも。

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