渋谷「ラ・ママ」月1ライブが若手芸人を救った理由 ダチョウ倶楽部や爆笑問題も実力磨く

公開日: 更新日:

「ラ・ママは笑いの種類がすごく多かった気がする。我々が出だした頃も、『こういうのもやっていいんだ』って。冷蔵庫の形した人(が出演したり)とかね(笑)」

■関東芸人の聖地に

 これは、7日に放送された「X年後の関係者たち あのムーブメントの舞台裏」(BS-TBS)の中でスピードワゴン・小沢一敬が語った言葉。「ラ・ママ」とは、コント赤信号のリーダー・渡辺正行が1986年に立ち上げた、渋谷の老舗ライブハウス、La.mama(ラ・ママ)で月に1度開催されるお笑いライブ「ラ・ママ新人コント大会」のこと。当時の関東の若手芸人にとって、なくてはならない聖地だった。

 現在のように定期的な事務所ライブがなく、若手芸人がネタを披露する番組も少なかった。そんな時代にラ・ママで実力を磨いたのが、ウッチャンナンチャン、ダチョウ倶楽部、ピンクの電話、浅草キッド、爆笑問題といった面々だった。

 多様な芸風を受け入れたライブでは、画期的なスタイルも飛び出す。バンドマンでコントグループのジャドーズは、短いギャグやものまねの間に「ジャジャジャジャ、ジャジャジャジャ、ジャン!」とノリの良いリズムを挟むショートネタで人気を博した。

 コント赤信号・渡辺によると、この芸風に影響を受けて生まれたのが「ショートコント、○○」と言ってネタに入るウッチャンナンチャンのスタイルだったという。幅広い芸人が交錯する場所だったからこそ、関西とは違う独特の文化が生まれたのかもしれない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    スッカラカンになって帰国のはずが…ラスベガスのカジノで勝った

    スッカラカンになって帰国のはずが…ラスベガスのカジノで勝った会員限定記事

  2. 2
    ミス・インターナショナル 特派員協会で「涙の訴え」のワケ

    ミス・インターナショナル 特派員協会で「涙の訴え」のワケ

  3. 3
    なぜ15大会のスポンサー企業は日本女子プロゴルフ協会に“抗議文”を送ったのか

    なぜ15大会のスポンサー企業は日本女子プロゴルフ協会に“抗議文”を送ったのか

  4. 4
    宮迫博之の地上波復帰また遠のく…チバテレ番組ゲスト出演のはずが、収録済みでもソデに

    宮迫博之の地上波復帰また遠のく…チバテレ番組ゲスト出演のはずが、収録済みでもソデに

  5. 5
    巨人阿部監督を悩ます原前監督の尻拭い…FA組と主力の過渡期でよぎる高橋由伸政権時の再来

    巨人阿部監督を悩ます原前監督の尻拭い…FA組と主力の過渡期でよぎる高橋由伸政権時の再来

  1. 6
    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  2. 7
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8
    プロアマを“人質”にした協会の傲慢ぶりで伝統ある大会が消滅危機…3年前から続く対立構造の根本

    プロアマを“人質”にした協会の傲慢ぶりで伝統ある大会が消滅危機…3年前から続く対立構造の根本

  4. 9
    だれもが首をひねった 演技派俳優・古尾谷雅人の自殺の謎

    だれもが首をひねった 演技派俳優・古尾谷雅人の自殺の謎

  5. 10
    渡部建はキスなし即ベッド“超自己中SEX” 元カノ女優が激白

    渡部建はキスなし即ベッド“超自己中SEX” 元カノ女優が激白