著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

櫻井翔「1億3000万人のSHOWチャンネル」は行き詰まるとグルメに走るTV番組の典型

公開日: 更新日:

「ザワつく」も食にシフト

 もう一つ。人気の「ザワつく!金曜日」(テレビ朝日系)もトークもそこそこに食にシフト。スタート当初は長嶋一茂石原良純高嶋ちさ子の3人の忖度なしの言いたい放題が面白かったが、映像を見て工場で作られているモノを当てる「工場クイズ」やゲストが食べたいものをあてる「どっちなの?こっちなの?あっちなの?選手権」等々。

 2月17日は阿部サダヲ上戸彩をゲストに迎えて上戸の大好物「たい焼き」をテーマに、取材VTRを見て3つの中から上戸がどれを食べたいか当てるものだ。これってまんま「どっちの料理ショー」(日テレ系)ではないか。

 食べたいものを当てるという点では、その「どっちの──」をパクったと散々叩かれ、あっという間に終わってしまった「ペコジャニ∞!」(TBS系)により近い。

 さらに、「有吉ゼミ」(日テレ系)も芸能人のリアルな生活に密着する番組として、坂上忍が家を買う企画やヒロミのリフォーム企画、はなわの柔道3兄弟企画などバラエティーに富んでいたが、今ではすっかり、ギャル曽根大食い企画や激辛グルメ企画ばかり。ギャル曽根の大食いはたしかに画になるが、番組作りを放棄していると思う。

 貧すれば食。行き詰まると食に走るのは安直過ぎます!

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