著者のコラム一覧
ラサール石井参議院議員

1955年生まれ。大阪市出身。渡辺正行、小宮孝泰と結成したお笑いトリオ「コント赤信号」で人気に。声優、俳優、司会者、脚本家、演出家、コラムニストとして活躍。第23回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。2025年、参院選に社民党から立候補し当選。副党首に就任。

28年ぶりに赤信号劇団公演が復活! 3人とも柄にない役をやってます

公開日: 更新日:

 作・演出は人間の業や悲しさ滑稽さを描かせたらピカイチと定評のある桑原裕子さんにお願いした。幼い頃を「ひょうきん族」を見て過ごし、赤信号をリスペクトしてくれていた桑原さんは二つ返事で引き受けてくれ、「誤餐」という素晴らしい脚本を書いてくれた。

 物語は遠雷が響き一雨来そうなある日の午後、出張から帰宅した大学教授(渡辺正行)が妻の浮気相手の居酒屋主人(小宮孝泰)と鉢合わせ。そこに教授の昔の恋人(室井滋)がやってくる。さらにその現在の夫で土建屋業の教授の幼馴染み(ラサール石井)が、教授の若妻(那須凛)にバイクでひかれ運び込まれ、そこに室井の息子(岩男海史)や、セクハラで辞めさせられかけの教員(若狭勝也)もやってきて、午餐は間違いだらけの“誤餐”と化して行く。

 教授という設定、受け身の芝居。リーダー渡辺には柄にない役だが、これが実にいい。私が見たリーダーの芝居では一番であろう。軽佻浮薄な浮気相手、豪放磊落な土建屋。小宮も私も柄にはないが、あえての設定はかえって当て書きのようにハマった。

 演者みんなが光り、絡み合う。上演中です。当日券も若干枚あり。目撃下さい。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」