(3)中尾ミエさんのルーティンは“ゴキブリ運動”!「大切なのは毎日体を動かして、つづけること」

公開日: 更新日:

バースデーコンサートの圧倒的パフォーマンスの秘密

 年齢をまったく感じさせないパフォーマンスを支える歌唱力と華麗な身のこなしの秘密はどこにあるのか……。中尾さんは語る。

「30歳でジャズダンスをはじめ、もっとダンスがうまくなりたいと思って、基本に戻ろうとクラシックバレエを学び、それがちょっときつくなった50代からはタップダンス。タップダンスはいまもつづけていますよ。私にとっては歌手、俳優という仕事に関わることですからつづけていますが、決してなにか特別なことをやる必要はないと思いますよ。大切なことは、毎日、体を動かして、それをつづけることですよ」

 そんな中尾さんのルーティンが、ご近所のお仲間と行う公園での体操や鉄棒を使っての懸垂、足上げなどだ。10年ほど前からはじめた愛犬の散歩をかねての公園通いから、自然発生的に生まれた「体操仲間の会」のようなものなのだが、メンバーには「中尾道場」と呼ぶ人もいるとか。だが、「道場」に行く前に中尾さんには独自のウオームアップがある。

「私は、朝起きるとまず、ベッドに横たわったまま、両手足、そして体の側面を伸ばす。それから、足裏を天井に向けるように脚を上げる。膝を曲げて太ももを胸に引き寄せて、お尻の筋肉を伸ばす。これを15分くらい。それからあおむけになって、両手足をぶらぶら揺らす。これを30秒くらいします。これを私は“ゴキブリ運動”って呼んでいるんですけど……。聞くところによると、手足を心臓よりも高くしてやる小刻みな動きは、血流とかリンパ液の流れをよくするらしいんですよ。私自身も、このゴキブリ運動の効果を実感していますよ」

 ウオームアップはもう少しつづく。

「ベッドから起きてからは、ベッドサイドで片足立ち、屈伸、股関節広げ、バランス運動などを15分。こういうと、なんだか面倒くさそうに思われるかもしれませんが、やりはじめて慣れてくれば、体が軽くなるのを実感できますよ。体を動かす機会がなくなった方には、ぜひおすすめしたいですね。仕事でも趣味でも、とにかく、なにかをやろうと思っても体がいうことをきかなきゃダメですからね」

 77歳とは思えない圧倒的なパフォーマンス、そして何事にもポジティブに向き合う姿勢は、こうした日々の体づくりが支えているようだ。 =つづく

▽中尾ミエ(なかお・みえ) 1946年、福岡県生まれ。1962年にデビュー曲「可愛いベイビー」が大ヒット。71年にリリースされたシングル曲「片想い」は30万枚の売り上げを記録。その後、歌手活動以外にも、俳優として数々のドラマ、映画、舞台に出演。また、現在、情報番組「5時に夢中!」(TOKYO MX)の金曜コメンテーターとしてレギュラー出演中。著書「76歳。今日も良日」(アスコム)がベストセラーに。

※衣装提供DUE deux

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  4. 4

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  5. 5

    国分太一の先行きはさらに険しくなった…「答え合わせ」連呼会見後、STARTO社がTOKIOとの年内契約終了発表

  1. 6

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  2. 7

    「べらぼう」大河歴代ワースト2位ほぼ確定も…蔦重演じ切った横浜流星には“その後”というジンクスあり

  3. 8

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  3. 3

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    やす子の毒舌芸またもや炎上のナゼ…「だからデビューできない」執拗な“イジり”に猪狩蒼弥のファン激怒

  1. 6

    羽鳥慎一アナが「好きな男性アナランキング2025」首位陥落で3位に…1強時代からピークアウトの業界評

  2. 7

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 8

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  4. 9

    渡部建「多目的トイレ不倫」謝罪会見から5年でも続く「許してもらえないキャラ」…脱皮のタイミングは佐々木希が握る

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」