(5)中尾ミエさんの生き方 “めんどうくさい”を捨てて、“まずやってみよう”で動くこと

公開日: 更新日:

 いまでは俳句を詠むためにしばしば「吟行」にも赴くという。

「俳句というと、着物を着て静々というイメージを持つ人もいるかもしれないけれど、私はそんな堅苦しく考えない。リュックを背負って元気よく出かける。ただの観光旅行ではなくて、俳句を詠むという目的があるから景色を見ながらボーッとしているわけにはいかない。やっぱり頭も使うし、観察力とか表現力も磨かれるから本当に中身の濃い旅になる。旅を終えても俳句という形が残る。それに脳の老化対策には最高だと思いますよ、俳句づくりの旅は……」

 こうした「吟行」に欠かせないのが仲間だと強調する。

「いくらなにかにトライしようとがんばっても、よほど強い意志がないとつづかないし、楽しみも小さくなる。でも、仲間がいれば自分ひとりだったらなかった気づきも生まれるし、おたがいに刺激し合うから得られるものも大きくなる。なによりも励みにもなる」

 そしてこうつづける。

「チャレンジして、そこから少しでも達成感というかなにかを得ようとしたとき、その妨げになるのは“めんどうくさい”という気持ち。チャレンジは100%楽しいことばかりではないから、やっぱりがんばりも必要になる。あまり年齢は関係ないかもしれないけれど、とくに年をとればとるほどこの“めんどうくさい”が出やすくなるし、“まっ、いいか”と途中であきらめてしまう傾向が強くなる。これは本当にもったいない。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃