NHK終戦ドラマ「アナウンサーたちの戦争」は自社の“黒歴史”をどこまで描くのか?

公開日: 更新日:

「今年のNHKスペシャルの終戦シリーズは、若者向けの企画が目立ちます。デジタルネーティブ世代は社会的関心が高く、戦争嫌い・平和志向も強いので、そこを意識した番組作りになっています」(メディアアナリスト)

 開戦から1年余りで早くも連戦連敗となった1943年の日本陸海軍は、学徒出陣や少年兵募集で、いまならZ世代の若者を次々と戦場に送り込み、特攻や玉砕で“殺して”いった。

 そんな青春を12、13日のドキュメンタリー「国家総力戦の真実」(前・後編)で取り上げる。「撃ちてし止まむ」のスローガンに煽られるように、雨の神宮外苑の出陣壮行会で「もとより生還を期せず」と答辞を読んだ東大生、兵隊になりたくなかったけど、先生に叱られるのであえて応募した中学生などが登場する。

 これを受ける形で、15日の「Z世代と“戦争”」では、全国の若者と専門家がスタジオで議論を交わす。「戦争で死んでいったのは自分だったのかもしれない」と考えてみる企画だ。いずれも若者にとっての戦争を真正面から取り上げていく。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 2

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  3. 3

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  3. 8

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  4. 9

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 10

    佐藤輝明はWBC落選か? 大谷ジャパン30人は空前絶後の大混戦「沢村賞右腕・伊藤大海も保証なし」