「秀山祭」吉右衛門三回忌追善 松本白鸚の22分“ひとり芝居”に「到達点」を見た

公開日: 更新日:

 初代吉右衛門をしのぶ秀山祭が2代目吉右衛門三回忌追善。先月は歌舞伎らしくない歌舞伎が多かったせいもあり、歌舞伎を見たぞ、という気分にさせてくれる。しかし残念ながら、大入りとはなっていない。これも現実。

 昼の部は最後の「二条城の清正」が圧巻。二条城での家康との対面が終わり、秀頼と清正が大坂城へ帰る船の場面だけの22分の芝居。

 その22分も、最初から最後まで、松本白鸚演じる清正が座って話すだけである。ところどころ、市川染五郎演じる秀頼などのセリフもあるが、白鸚のひとり芝居に近い。

 亡き秀吉への思い、ついさっきまでの家康との対面での秀頼の立派さ、そして豊臣家の将来への不安と、過去・現在・未来が、白鸚の朗々たるセリフ術で描かれる。

 今回は上演されていないのに、二条城での対面の場面も見たような錯覚すら覚える。白鸚の到達点を見た。

■松本幸四郎の「土蜘」はポスター写真のほうがいい

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    打線強化急務の巨人が今オフ、トレード獲得に舌なめずりする日本ハム2選手の名前

  2. 2

    日本ハム助っ人レイエスに「70万ドル請求訴訟」 タティスJr.も敗れた“収入10%契約”の落とし穴

  3. 3

    日テレが“打倒 VIVANT”へ総力をかけて挑むドラマ「俺たちの箱根駅伝」の勝算

  4. 4

    経済閣僚から相次ぐ「高市総理はリフレじゃない!」の無責任…にじむのは露骨な米国への配慮

  5. 5

    何ら新味なかった高市改造人事で期待できるとすれば、勢いづいた藤田維新の“大暴れ”くらいか?

  1. 6

    歌番組を見ながら紅白を考えた…来春メンバーが2人になる純烈が気になる

  2. 7

    維新から入閣の中司宏新大臣に案の定「裏金疑惑」…高市内閣は支持率20ポイント暴落もある

  3. 8

    川島道行さんは闘病19年 脳腫瘍グレード2で5年生存率は7割

  4. 9

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  5. 10

    WEST.“史上最悪の空中分解”で前途暗雲…10年前のSMAP解散時を超える衝撃