元ジャニーズひかる一平さんが語る 事務所退所後の苦労と性加害問題について思うこと

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古巣ジャニーズには「被害者の心のケアきちんとしてほしい」

「38、39歳のとき知人に誘われ、子役プロダクションで演技指導を始め、今に至ります。最初の1年は仕事の取り方がわからず、ゼロから頭を下げて、学んできました。この10年でオーディション情報をいただける制作会社さんなどが増え、おかげでコロナも乗り切れました。やっぱり芸能はよくわかっている世界だし、人とのつながりで仕事が広がっていくのが面白い。表に出る仕事はもうやりきったので未練はありません」

「スカイアイ・プロデュース」には、ひかるさんの一粒種・秋山美士輝クン(14)も所属。ハウス食品のとんがりコーンのCMや、短編映画「星屑家族」に出演したというから、将来が楽しみだ。

「いや、この先は芸能界でやっていくかどうか、決めかねているみたいですよ。もともと僕が事務所を立ち上げたとき、所属タレントの数を1人でも増やしたくて所属させただけで、本人はまるでやる気がなかったんです。ところが、小学校4年生のとき、あるオーディションに落ちたのがきっかけで奮起したようです。将来については、『やる気があるならどうぞ』と任せています」

 東京都内で家族3人暮らし。2008年に結婚した、8歳年下の夫人は会社員。美士輝クンがかなり美少年なので、夫人も美人なのだろうなぁ。

「妻は美意識が高くて、すごいキチンとしている人。僕が自由なタイプなので、すごいなあと感心します。社交的でもあり、共通の趣味は酒ですね(笑)」

 さて、東京・大田区で生まれ育ったひかるさんは、姉がジャニーズ事務所に履歴書を送り、高校1年のときに事務所入り。80年、「3年B組金八先生」でデビューし、翌年には歌手デビューも果たし、アイドルとして活躍した。

「アイドル時代の2年間はひたすら働いて、高校の授業にはほぼ出席できませんでした。レコード会社が専用車を用意してくれたのは僕ぐらいじゃないかな。“ひかる号”と書いた目立つワンボックスカーでね。家にも高校にもその車が迎えに来て、全国を回っていました。給料? 笑っちゃうような額でしたよ。当時、時給390円だったマクドナルドのアルバイトよりは良かったですが(笑)」

 今、騒がれているジャニーズの問題については、どう思っているのか。

「僕は何かを発言できる立場ではない、と思っています。僕に言えることは、被害者の心のケアをきちんとしてほしい、ということ。そして、大手事務所だからではなく、才能があって努力した人が、オーディションで選抜されるクリーンな世界であってほしい、と願っています」

(取材・文=中野裕子)

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