著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

驚きに満ちたワクワク感を見せる存在に 小池栄子に送った先輩俳優の助言

公開日: 更新日:

「当時、深夜のバラエティーはちょこちょこ、ひな壇とかで出させていただいてたんですけど、結構おっきな役割だよっていって、オーディションに行って受かったのが『めちゃイケ』女子プロレスだった」(NHK「あさイチ」22年3月11日)

 芝居にも大事な「間」は、バラエティー番組で芸人たちから教わったという彼女はその後、バラエティー・役者の両輪で活躍していった。だが、小池は一時バラエティーの仕事をセーブする。それは彼女の演技を高く評価していた中井貴一の助言からだった。

「どっちつかずの自分がいる」という悩みを打ち明けると、中井は「もう呼ばれないかもしれないけど、(バラエティーを)ごめんなさいする覚悟がキミには必要なんじゃないか」(TBS系「サワコの朝」21年2月27日)と諭されたのだ。そうして役者業に専念して一回り大きな存在となり、バラエティーにも帰ってきた。

「難しいと感じることにチャレンジすることが好きなタイプ」という彼女は「私の名前を見た時に何か面白そうだな、テレビつけてみるかみたいな。ワクワクする人でいたい」「芝居に限らず表現者として『小池栄子面白そう』という存在でずっといきたい」と語る(「日刊スポーツ」23年10月22日)。

 まさに、彼女はそんな存在だ。“50歳の朝ドラヒロイン”のような驚きに満ちたワクワク感を、今後も見せ続けてくれるに違いない。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」